今週の日曜日は、中山競馬場で弥生賞ディープインパクト記念(GII)が行われます。

 弥生賞は多頭数になる事があまりなく、過去10年での最多頭数は13頭。今年も11頭立てで行われます。

 少頭数では紛れが生じる事が少ないためなのか、人気馬に良績が集中しています。過去10年を見ると5番人気以内の馬が9勝2着8回3着8回となっており、人気薄の激走にはあまり期待出来ません。

 その中でも強さを見せているのが2番人気以内の馬で、その成績は6勝2着6着3着3回。複勝率75%、単勝や複勝の回収率も100%に迫る数値となっています。また、弥生賞が良馬場だった場合、2番人気以内の馬の成績は上昇し4勝2着5回3着3回。複勝率は驚異の85.7%で複勝回収率は100%を超える結果となっています。

 現時点での予報では日曜日の中山競馬場は晴れ予報となっていますので、良馬場が見込めそうです。過去の傾向を考えると今年の人気馬も好走する可能性が高そうです。

 今年の弥生賞で上位人気が有力なのは、前走ホープフルS(GI)で2着に好走したシンエンペラー、中山芝2000mで2戦2勝のトロヴァトーレ、デビューから2戦2勝のファビュラススター、前走のアイビーS(L)でホープフルS勝ち馬を破ったダノンエアズロックなどがいます。

 はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆世代トップクラスの能力馬

 今週の弥生賞でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるシンエンペラーでした。

 週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。

 シンエンペラーは全兄に凱旋門賞(G1)勝ち馬のソットサスがいるフランス生産馬です。血統を見ると日本で主流と言われるサンデーサイレンス系やキングカメハメハ系などが入っていないため、日本競馬への適性は未知数ではありましたが、昨年11月の新馬戦を3馬身半差で快勝。続く京都2歳S(GIII)でも中団から豪快な伸び脚で優勝し重賞初制覇を達成。日本競馬に十分な適性がある事は証明済み。

 前走のホープフルSでは直線で一旦は完全に先頭へと立ちますが、勝ち馬の決め手に屈し2着。同世代の一線級が揃った大舞台で連対をしていますし、トップレベルの能力がある事を示すには十分な結果だったと言えます。

 今回は前走に引き続き中山芝2000mでの一戦となります。前走で今回のコースを経験しているのは強みになるはずです。現時点での想定オッズでは1番人気となっており、過去の傾向通りなら好走する可能性は十分で期待は高まります。

 最終追い切りも終い重点ながら軽快な走りを見せており、状態面の不安もなさそうですし皐月賞へ向けて弾みのつく走りを期待したいところです。


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