「GI未勝利の賞金王」ディープボンド(牡7、栗東・大久保龍志厩舎)が、阪神大賞典(4歳上・GII・芝3000m)の2年ぶり3勝目を狙う。

 ディープボンドは父キズナ、母ゼフィランサス、母の父キングヘイローの血統。これまで26戦5勝。重賞は20年京都新聞杯、21年と22年の阪神大賞典、21年フォワ賞と4勝。GIでも21年から23年の天皇賞(春)、21年有馬記念と4度の2着があり、獲得賞金はGI未勝利馬で歴代トップとなる6億8505万5800円に達している。

 阪神大賞典には4年連続の参戦となる。21年は先団から抜け出して5馬身差の圧勝。22年は中団から勝負所で押し上げ、粘るアイアンバローズをねじ伏せての完勝だった。しかしながらゴールドシップ以来、史上2頭目の3連覇を目指した昨年は5着。上がり5F57秒9、3F34秒4のラップが示す通り、速い脚を問われるレースとなってスピード負けした。とはいえ、その後も天皇賞(春)が2着、京都大賞典が3着と好勝負を演じているので、衰えているわけではない。

 3着以内なら獲得賞金が7億円の大台を突破する一戦。岩田望来騎手との初タッグで、古豪健在をアピールする阪神大賞典3勝目となるか、その走りに注目となる。