今週の武豊騎手は土日ともに阪神で、土曜7鞍、日曜5鞍の計12鞍に騎乗する。

 日曜阪神11Rの阪神大賞典(4歳上・GII・芝3000m)ではシルヴァーソニック(牡8、栗東・池江泰寿厩舎)に騎乗する。一昨年のステイヤーズS、昨年のレッドシーターフHの覇者。昨年の天皇賞(春)3着以来、11カ月ぶりの実戦となる点がカギだが、ここなら地力は上位だ。武豊騎手は20年のジューンS(6着)以来、3年9カ月ぶりのタッグとなるが、実は縁のある血統。母のエアトゥーレとは02年に海外を渡り歩き、仏G1モーリスドゲスト賞で2着。祖母のスキーパラダイスでは94年に仏G1ムーランドロンシャン賞を制し、日本人騎手として史上初となる海外G1制覇を果たしている。

 武豊騎手はこれまで阪神大賞典に23回参戦。91年と92年のメジロマックイーン、96年のナリタブライアン、99年のスペシャルウィーク、03年のダイタクバートラム、04年のリンカーン、06年のディープインパクト、07年のアイポッパーで8勝を挙げている。ここで17年ぶり9勝目を目指す。

 また、土曜阪神11Rの若葉ステークス(3歳・リステッド・芝2000m)ではオルトパラティウム(牡3、栗東・安田翔伍厩舎)とコンビを組む。キャリア1戦での皐月賞トライアル参戦となるが、前走の新馬(京都芝1800m)が楽勝だったように、ポテンシャルは秘めている。初騎乗で陣営の期待に応えられるか、その手綱捌きに注目したい。

■今週の騎乗馬
16日(土)阪神
2R・グランオース
5R・ラファミリア
6R・トーラスシャイン
8R・モルチャン
9R・ヴェルミセル
10R・ラキエータ
11R・オルトパラティウム

17日(日)阪神
5R・スピードリッチ
6R・スマートリアファル
10R・スマートラプター
11R・シルヴァーソニック
12R・エコロアレス