名牝ジェンティルドンナの半弟となるスレイマン(牡6、栗東・池添学厩舎)が、日曜阪神11Rのアンタレスステークス(4歳上・GIII・ダ1800m)で重賞初挑戦初制覇を目指す。

 スレイマンは父キングカメハメハ、母ドナブリーニ、母の父Bertoliniの血統。半姉のジェンティルドンナは12年の牝馬3冠などGIを7勝した歴史的名牝。同じくドナウブルーは12年の京都牝馬Sと関屋記念の覇者だ。さらに姪のジェラルディーナは22年のエリザベス女王杯、いとこのロジャーバローズは19年の日本ダービーを制している。

 ここまで15戦5勝。デビュー3戦目からダートに転じて快進撃。オープン昇級後は勝ち切れないレースが続いていたが、前走の門司Sを4馬身で圧勝。明け6歳となって、遂に本格化した印象がある。今回は重賞初挑戦となるが、目下の勢いなら十分に通用していい。

 この一族はJRA重賞を13勝しているが、ダートでタイトル獲得となれば初。強敵を撃破し、名牝系に新たな1ページを刻むことを期待したい。