2022年4月より、2年間にわたって『山田裕貴のオールナイトニッポンX(クロス)』を担当してきた山田裕貴が、この4月から『オールナイトニッポン』(月〜土25:00〜)の月曜パーソナリティを担当する。

今回は、山田にラジオパーソナリティを始めてからの2年間での変化、放送時間が1時間から2時間になることへの意気込み、番組やリスナーへの想いなどを聞いた。

山田裕貴

山田裕貴

ラジオがもたらしてくれた変化

2024年4月で、ラジオパーソナリティを始めて丸2年になりますが、何か変化はありましたか?

ラジオを始めた日から、いろいろ変わった感覚があります。もともと決まっていた仕事だったのかもしれませんが、ラジオで「好き」と発言したことがきっかけでCMに出演させていただくこともあったし……ラジオがこんなに広くいろいろなところに届くことに驚きました。

始めたばかりの頃は「ラジオで何かを変えていこう」なんて気持ちはなく、あくまでもひとつのチャレンジだったんですけど、結果としてたくさんの変化をもたらしてくれました。

山田裕貴

山田裕貴

2024年1月の横浜アリーナ(※「山田裕貴のオールナイトニッポンX 横浜アリーナ王におれはなる!」)も記憶に新しいところです。

横浜アリーナについては僕が「やりたい」と言ったわけではないんです。ある日突然「横浜アリーナでイベントやります」と言われて、「へ?」って。横浜アリーナに立ちたいなんて夢にも思ったことがなかったので……そういう意味では夢をつくってもらったような感覚です。

(3月14日に開催された)記者会見で、山田さんはこれまでの人生でラジオを聴いてこなかったことをお話しされたことも印象的でした。

全く聴いてこなかったですね。でも、ラジオを聴いてこなかったからこそ、まわりからは「あんなラジオをやっている人はいないよ」と言われることもあります。

この2年間、反省することは多かったけれど、僕のような異物が混ざることでラジオに変化が生まれたのだとしたらそれはいいことじゃないかなと思います。

トップギアで駆け抜ける2時間

山田裕貴

山田裕貴

『オールナイトニッポン』は放送時間がこれまでの倍になるわけですが、不安はありますか?

ずっと不安です。ラジオで不安じゃない日なんてないです。楽しんでもらいたい気持ちや笑ってもらいたい気持ちの裏返しというか。毎週「今日は大丈夫かな……」と思いながら生放送に臨んでいます。

番組を聴いていると、「楽しんでもらいたい」「笑ってもらいたい」という気持ちが伝わってきます。いい意味で俳優らしくないというか。

だって、俳優がダラダラと演技論をしゃべってるラジオなんて聴きたいですか? そんなラジオ、絶対つまらないじゃないですか(笑)。

とはいえ、生放送中のテンションが高すぎる気がして。今後2時間キープできますか?

ホント、最初のギア設定を間違えましたね(笑)。普段は4速ぐらいギア低いんですよ。自分とは正反対の仮面をつけて戦いを始めてしまったので……「やっちゃったなぁ〜」と思っていますが、もうやるしかない。ローギアでうまくやるだけの技量はまだないので。これからも困ったら大声を出します(笑)。

独自のラジオ路線を

山田裕貴

山田裕貴

ゲストに呼びたい『オールナイトニッポン』のパーソナリティはいますか?

しゃべりたい方はたくさんいますよ。霜降り明星さんとは『ONE PIECE FILM RED』で共演させていただいてますし、『新しいカギ』(フジテレビ系)にも2回出演させていただいていて。M-1で優勝されたときも観ていましたし、なんならその前から応援していましたから。

実はフワちゃんともニアミスが続いていましたが、タイミングが合えば3〜4回は食事に行くことが出来ている仲ですからね(笑)。

……でも、それが叶わない理由がありまして。番組を担当する菊田ディレクターがなぜか頑なに「他の仲間に頼らないでください」というタイプなので……完全に鎖国番組です(笑)。

でも、作品でご一緒している俳優さんをたくさんお呼びしたいと思っています。松本潤さんがゲスト出演してくださった際には、小栗旬さんから「俺は?」とひと言だけLINEが来たこともありました。「出たい」と言ってくださる俳優さんはありがたいことに多くいますので、ぜひ楽しみにしていてください。

ただ、これまで同様ヤジマリー。さん夫妻は優先的にいつでも出演いただきます(笑)。

なんだか、独自の文化が育っていきそうですね。

“ラジオらしさ”から遠ざかる番組になりそうですよね(笑)。

リスナーの方たちに期待していることはありますか?

やっぱり聴いてもらうことですね。「月曜のオールナイトニッポンが面白いらしいぞ」「火曜朝の通勤・通学は山田裕貴を聴こう」と言われるようになったら嬉しいです。

そして、ラジオをきっかけに興味を持って、ドラマや映画を観てもらえたら、僕はとても幸せです。