12月18日(月)元アーティスティック日本代表・青木愛がパーソナリティを務める「青木愛 スポーツ to you」(ニッポン放送・毎週月曜21:00〜21:30)が放送。

ゲストは竹澤健介。
1986年、兵庫県生まれ。報徳学園高校から早稲田大学に進学し、箱根駅伝に4年連続出場。1、2年時に“花の2区”を走り、2年から3年連続で区間賞を獲得した。
4年時には北京五輪で5千mと1万mに出場。大学生の長距離の五輪代表は44年ぶりの快挙だった。
2017年に引退。大阪経済大学ヘッドコーチを経て、2022年4月より摂南大学でヘッドコーチを務めている。

今回、竹澤に箱根駅伝の裏側を語ってもらった。

青木:箱根駅伝の当日の朝というのは何時くらいに起きて、何時くらいから本番に向けて準備するのですか?

竹澤:これって区間によって違うんですよ、みんな知らないと思いますけど。6区とか1区とか走る時間が早ければ早い人ほど、だいたい2時とかに起きるので。

青木:おやすみなさいの時間じゃないですか。

竹澤:一般の方だったらまだ起きていらっしゃるかもしれませんが、1区6区は2時くらいに起きている学生が多いかもしれない。

青木:起きる時間は区間によってバラバラということですか?

竹澤:バラバラですよ。

青木:出発時間も?

竹澤:そうです。

青木:みんなではい、ホテル出発!じゃないんですね?

竹澤:じゃないんです。区間の近くに泊まっていたりします。僕の場合、新宿に泊まっていたんですよ。それこそ2区の時なんですけど。電車に乗ってちょっと離れたところにいたので、そういう時間を逆算して。

青木:みんな同じところには泊ってない?

竹澤:泊ってないです。みんなバラバラですよ。明日頑張ろうなあ〜って寮で別れて。

青木:みんなで一緒にご飯食べて、一緒に寝て、じゃないんですね?一緒に大浴場に入って明日頑張ろうなあ、ってやっていると思ったのに…そんな個人プレーなんですか?めっちゃ裏側なんですけど。

竹澤:あとはもう、託すしかないんですよ。約100kmあるので。ただ、常宿というか各大学が毎年ここに泊まる、というのは決めていたりするので。

青木:泊るのは1人ですか?関係者も一緒に?

竹澤:選手1人に、関係者3人くらいいたりする。

青木:マネージャーがついている感じですね。

竹澤:そうそう。お付きが1人はいる形になるので。お付きを誰にするのか、というのも裏側だったりするのかな。心が通じるというか、かゆいところにも手が届くような後輩が付く場合もあれば。

青木:トレーナーさんとかも?

竹澤:ではなく、チームメイトが付くんですよ。部員が40〜50人くらい常時いるので、でも走れるのは10人だけ。その中で、この選手と区間に行きたいな、と思う選手をお願いしてついてきてもらうんですけど。

青木:選ばれたらキュンとしちゃう。選んでくれたんだ…という。

竹澤:託すような思いもやっぱりありますよね。今年は出られなかったけど来年は君がこの区間を走ってほしいと思うからこの区間に、というのはストーリーとしてちょっとあるかもしれませんね。