キャスターの辛坊治郎が2月19日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。大阪府と大阪市でつくる大阪港湾局が19日、堺市の大阪湾内で死んだことを確認したと明らかにしたクジラ1頭について、「2025年大阪・関西万博の会場の端に埋め、1年後の万博で骨格標本作りのイベントを行えば、かなりの集客が期待できる」と持論を展開した。

堺市の大阪湾内で漂流するクジラ。現地調査で死んでいるのが確認された=2024年2月10日午前11時7分(共同通信社ヘリから) 写真提供:共同通信社

堺市の大阪湾内で漂流するクジラ。現地調査で死んでいるのが確認された=2024年2月10日午前11時7分(共同通信社ヘリから) 写真提供:共同通信社

大阪府と大阪市でつくる大阪港湾局が19日、堺市の大阪湾内でクジラ1頭が死んだことを確認したと明らかにした。1月から周辺の海域で目撃されていた個体とみられる。

辛坊)大阪湾では2023年1月にも、クジラが確認されました。今回のクジラと同じくマッコウクジラです。交流サイト(SNS)などで「淀ちゃん」と名付けられましたが、死んだことが確認され、死骸は海へ沈められました。私はこのとき、死骸の処理について、当時の大阪市長、松井一郎さんに私的なメールを送っています。

記録が残っています。私は、クラウドファンディング(CF)で処理費を集め、骨格標本にして海遊館(大阪市港区)に展示することを勧めたんです。すると、松井さんからすぐに返信がきました。アドバイスに対するお礼とともに、こう添えられています。クジラの腐敗が始まっており、周辺住民への影響を考えて海洋を決定した、と。

確かに、クジラの腐敗臭はすさまじいです。また、体内にガスがたまると、爆発する恐れもあります。爆発すると周辺に異臭が漂うことになります。今回、私は淀ちゃんのときと同じく骨格標本を作ることを提案したいと思います。

骨格標本を作る際には、個体を一定期間、砂の中に埋めておく方法があります。では、大阪のどこに埋めておくのか−。今、各種施設の建設が進む2025年大阪・関西万博(会期4月13日〜10月13日)の会場である人工島・夢洲(大阪市此花区)です。この予定地の端っこには海岸線があります。そこに穴を掘って埋めればいいんです。そして、約1年後の万博開催中に取り出し、骨格標本を作るイベントを行えば、かなりの集客が期待できると思います。いわばマグロの解体ショーみたいなものです。

大阪湾から運んで埋める費用がないというのなら、まさにCFを活用すればいいんです。そして出資者には、骨格標本を作る際にクジラの掘り出し作業などに参加できる権利を差し上げたらいかがでしょう。