大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。駅近築浅マンションで3食昼寝付きの生活を謳歌している無職の男と暮らし、子育てよりはイージーだけれど、恐らくやりがいも半分だな、などと考えながら赤ちゃんの動画ばかり見ています。早く幸せになりたいです。
 その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信をしています。

◆ナンパ師のnoteの有料記事を購入している“あなた”へ
 
 4月から新生活が始まり、新しい出会いに胸をときめかせている方も多い時期です。ぜひ皆さんには大いにモテていただきたいところ。私の考えるモテる男性の特徴をあげてみます。

・定期的にお店(キャバクラ等)に通ってくれる男性
・気前が良く、ケチらない男性
・マナーを守って遊ぶ男性

「それはキャバ嬢にモテるおじさんの特徴だろう」という声が聞こえてきそうですね。では、今回はキャバ嬢に限定せず、広く女性にモテる男性の特徴を考えてみたいと思います。

 X(旧:ツイッター)で度々見かける「今日のナンパ術」「断れない女性を断れない状況に追い込むスキル」「ナンパ成功率を爆上げするテクニック」などはこの際一切忘れて、35年間も女やってる私の言うことにも耳を傾けてみてください。

 モテない男性を観察していて感じたのですが、モテるためにすべきことよりも、モテるためにやめるべきことの方が多いように感じます。好かれる努力よりも、まずは嫌われないための工夫をするべきで、そこを怠っている男性は女性との関係を構築するスタートラインにさえ立てていないのではないでしょうか。

 そこで今回は「モテる男性がやらないこと5選」を具体例を交えながら紹介していきたいと思います。
 
◆その①相手の粗探し

 Xでは日がな一日おじさんの粗探しをしてぶつぶつ呟いている私には言われたくないと思うのですが、モテたい男性は今すぐ相手の粗探しをやめてみましょう。

 例えば、初対面の女性に対し「もう少し痩せなよ」「露出の多い服装は頭が悪そうに見えるよ」「将来性のない仕事をしている自覚はある?」と指摘したとします。お相手のことを思っての発言であったとしても、初対面の女性に対してこのような言葉をかけてしまった場合「余計なお世話だな」と思われてしまうのは当然のこと。

 口うるさいおじさんと認定されてしまえば、それ以上関係は発展しません。厳しい言葉をかけるなら、もう少し関係を構築してからにしましょう。

 同じ内容であっても、心を許し、尊敬している男性に言われた場合では感じ方が違うはず。ご自身がお相手にとってどのステージにいるのかを正確に見極めることが肝心です。

◆その②アドバイス

 優秀な男性ほど、ミッションのない会話が苦手だったりします。しかし我々女のおしゃべりにはオチも意味もないことが大半です。いちいち真剣に聞かないでください。

 男性同士の会話や、社内でプロジェクトを進めていく上ではよしとされる「正論」も、ここでは悪とみなされ、石を投げられます。ましてやアドバイスなんて絶対にしてはいけません。私だってパートナーの愚痴ばかり言っている女性には「そんなにご主人のことがお嫌いなら別れたらいいのに」と言いたくなります。しかし、彼女はなにも離婚がしたくて愚痴を言っているわけではありません。ただ聞いて、味方をして欲しいのです。

 ここでは「大変だね」と神妙な顔をしておくのが正解です。

◆その③議論
 
 繰り返しますが、女のおしゃべりにはオチも意味もありません。例えば、女性が同僚の愚痴を言っていたと仮定しましょう。仕事が遅いのに全然私を頼りにしてくれないし、質問するわりにメモも取っていないんだよ!しかもミスが発覚してから何週間も経っているのにバレていないと思っているのか報告もしてくれないの!など。

 この女性に対して「いやいや頼りにされていないあなたにも落ち度があるよ。そもそもメモが必要なほどマニュアルが不十分ってこと?それじゃあ新人さんが可哀想だよね。あとさあ、ミスを報告できないほど新人さんに圧をかけているのはあなたなんじゃないの?」なんて返してはいけません。

 目の前にいる彼女をほったらかしにして、会ったこともないどうでもいい女の肩を持つのは賢くありません。よしましょう。彼女だって彼女自身に落ち度があるのは重々理解しているはず。あなたとつまらない議論がしたいわけではないのです。ただ聞いて、味方をして欲しいのです。

 ここでも「大変だね」と神妙な顔をしておくのが正解です。

◆その④お試し行為
 
 X上で未だに勃発する「デートでサイゼリヤはありかなしか」論争。あり派の男性の意見としては「安いお店に連れていくことでお金目当ての女性を排除できる」というものが主流のようです。これに対し、初デートではもうちょっと見栄を張って欲しい、などの反論も散見されましたが、それはさておき。

 お試し行為そのものがネガティブな要因になりかねません。よしましょう。確かにサイゼリヤは安くて美味しいのかもしれませんが、モテる女の子には、デートでサイゼリヤはなしと考える男性もわんさか寄ってきます。

 西麻布のお洒落なレストランを予約してくれる男性と、サイゼリヤで割り勘の男性が同時に手を差し伸べていたとして、彼女がどちらを選ぶかなんてわかりきっています。お金目当てじゃなかったとしても。

 だいたいそうやって「お金目当てはいやだ」と損得勘定ばかりしているから、お金目当てじゃない女性に擬態した頂き女子に頂かれるんです。よく覚えておくことです。サイゼリヤで喜んでくれる素朴な女の子はいいなあ、なんて考えているおじさんはチョロすぎます。気を付けた方がいいですよ。

◆その⑤引退した野球選手のようなファッション

 さて最後の項目です。ここまでよく付いてきてくれましたね。お拍手。最後の項目ではファッションのお話をしたいと思います。ビシバシいきますが、最後まで読んでください。

 恋愛の入り口はどうしてもルックスです。ルックスのいい男性に勝機があるのは当然のこと。お金持ちの子豚か、一文無しのキムタクどっちがいい〜?みたいな意味のない2択で盛り上がったことのある女性も多いはず。

 とはいえ顔立ちや体型はすぐには改善できません。でも、ファッションなら手を付けやすいのではないでしょうか。

 ところがどっこい。張り切った結果、引退した野球選手みたいな出で立ちで街に繰り出すおじさんが後を絶ちません。サイズのあっていないピタピタのTシャツにダメージジーンズ、真っ白な歯。極めつけはデカい数珠のブレスレット。

 何を着ようが彼らの勝手ですが、20キロ太い新庄剛志にしか見えません。40代・50代はZARAで買い物をすることを全面的に禁止したいほどです。あれは10代・20代の引き締まった体型の男の子が着るもの。ダルダルのおじさんがダメージジーンズを履いたらみすぼらしさのほうが勝ってしまいます。

◆わざわざ有料記事は買うな

 今回は「モテる男性がやらないこと5選」を具体例を交えながら紹介しました。ちいかわのキーホルダーをぶら下げている股のゆるそうな女の子に手あたり次第ちょっかい出して「即れました」と胸を張っているナンパ師のnoteなんて買わなくてもいいので、私の言うことを実践してみてください。

 家賃公共料金その他諸々を全額負担して、衣食住を保証してくれる働き者の女性と出会って、ヒモ生活を謳歌できるかもしれません。頑張ってください。
 
<文/みずえちゃん>



【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989