本田翼(31)の評価が2つに分かれている。本田は、地上波の春ドラマ2本に出演中だ。

 1本は、高橋一生(43)が主演するテレビ朝日土曜ナイトドラマ「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」で、高橋が演じる花火師の“弟子”役。もう1本は、山下智久(39)主演のフジテレビ水10ドラマ「ブルーモーメント」で、山下が演じる気象研究所研究官の“婚約者”役。売れっ子であることには間違いないが……。

「『6秒間の軌跡』は高橋さんと、そのお父さん役の橋爪功さん、そして本田さんの3人の会話がメーンになります。ドラマのレビューを見ると、相変わらず《本田翼の演技が……》なんて批判的な声もなくはないんですが、《この役だとイキイキしててとても良い》《ゆるい掛け合いがいい》などと好意的な見方も少なくないんです」(元テレビ誌編集長)

「6秒間の軌跡」は昨年放送の続編になるが、本田は前作の頃から《こういうサバサバ系の役は割とうまい》などと、まずまず好評だった。が、「ブルーモーメント」の本田の評価はあまり冴えない。《本田の演技が気になって離脱》《本田翼が出るだけで萎える》なんて口さがない書き込みも目立つ。

「以前から本田さんは《棒演技》などと揶揄されることもありましたけど、顔立ちが整っているがゆえに、逆に、表情の細かな動きが伝わりにくくなってしまうところがあるんです。『6秒間の軌跡』ではサバサバというか、割とクールでミステリアスな雰囲気もある役柄なので、それがハマっているのかもしれません。ただ、それだけではなくて、高橋さんと橋爪さん、2人のハイレベルな演技の相乗効果もあるでしょう。本田さんも以前に比べたら、上手になったと思いますよ。達者な2人に囲まれて、ますます輝いて見える。だからと言って、山下さんの演技のレベルが低いという意味ではありませんけど……」(ドラマ制作会社関係者)

 本田の演技の評価は共演者次第、相性もあるということか。ちなみに1日放送の「ブルーモーメント」第2話の平均視聴率は世帯8.4%(個人4.8%)と、初回の8.6%から好調をキープしている。

「そもそも視聴者のパイは、深夜ドラマの『6秒間の軌跡』より『ブルーモーメント』の方がでかい。そのぶん批判の声も大きくなりがちです。視聴者の年齢層も『6秒間の軌跡』より若い。ドラマの内容というより、人気者を叩きたいだけのアンチの数も、それだけ多いですからね。山Pファンのやっかみもあるかもしれませんし」と、前出の元テレビ誌編集長は苦笑する。

 本田も、良質のドラマを楽しみたい“大人”のファンには評価されつつあるようだ。