歌手の藤あや子が7日、X(旧ツイッター)やブログを更新。初期の子宮体がんが見つかり、子宮と卵巣の摘出手術を受けたことを報告した。

◆子宮体がん 子宮内膜(子宮の内側を覆う組織)に発生するがん。同じ子宮に発生するがんには、子宮頸(けい)がんがあるが、部位が異なり、症状、治療方法、好発年齢も違う。がん検診も「頸がん」「体がん」では違う。

子宮は、妊娠時に胎児を育てる役割を持ち、平滑筋(筋肉)でできており、内側が子宮内膜と呼ばれる粘膜で覆われており、ここに受精卵が着床する。女性ホルモンの分泌状況によって、増殖や成熟、もしくははがれたりすることを繰り返し、これを「月経」と呼ぶ。

子宮頸(けい)がんは月経がある年代に多いとされるが、子宮体がんは閉経後の50〜60歳代が好発年齢とされ、閉経後の女性はとくに注意が必要。不正出血などの症状は、早期の段階で現れ、自覚症状に気づくことも多く、比較的早く発見できるがんのひとつ。

しかし、進行すると、がん細胞がリンパ節や子宮頸部や腟、卵巣、卵管へ広がり、さらには、膀胱や直腸などへ広がったり、肝臓など離れた部位へ転移するケースもある。

治療としては手術で採取したがん細胞の状態、組織型、悪性度などから再発リスクを推しはかり、手術、化学療法などの治療を選択して進めていく。