「どうぶつ百景 江戸東京博物館コレクションより」展が、27日から6月23日間で東京・丸の内の「東京ステーションギャラリー」で開催される。その内覧会が26日に行われた。

本展は、プロローグ、第1〜第5章と番外編で構成されている。17世紀の幕府開設後、巨大都市として発展した江戸から、明治維新試を迎えて文明開化を経た東京に暮らした人々と、動物との関わりについて、絵画や工芸品など259点で表現している。一昨年、パリで好評を博した「いきもの:江戸東京 動物たちとの暮らし」展を拡充した。現在、改修中の江戸東京博物館にある61万点もの収蔵品の中から、えりすぐりの展示品が集結した。

これらの時代、馬車などのように働く動物、犬の狆(ちん)や猫、金魚のような愛玩動物、狩りや初ガツオなどの野生の動物に大別される。これらを表現された作品が並ぶ。動物が描かれた振り袖、ふくさ、くしやかんざし、印籠、タバコ入れ、玩具なども展示されており、文化と親密度がうかがえる。

また、1882年(明15)から1903年(明36)まで現在の東京メトロ銀座線に近い路線で運行されていた鉄道馬車の絵画もある。この後に電車に取って代わられたが、当時から人気があり、02年には計4000万人もの利用者があったという都心の足について、番外編で特集されている。

前期が27日から5月26日まで、後期が5月28日から6月23日まで。