ボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が「侍ジャパン超え」を果たした。

6日、東京ドームでWBC世界同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)の挑戦を受け、6回1分22秒、TKO撃破した熱戦が、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝となった日本−米国戦を抜く最大ピーク視聴者数を記録したと7日、生配信したAmazonプライム・ビデオから発表された。一夜明けた同日、横浜市の所属ジムで会見した井上も「歴史的一戦」として満足した。

   ◇   ◇   ◇

あと年内2試合を希望する井上は、世界主要4団体から次々と指名試合を義務づけられる。今回のネリ戦はWBCの指名試合だったが、所属ジムの大橋会長によると、今年9月に首都圏会場で挑戦を受けるIBF&WBO1位サム・グッドマン(オーストラリア)も2団体同時の指名試合、年末予定の3戦目はWBA1位で元WBAスーパー、IBF王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との指名試合を予定しているという。

年末のアフマダリエフ戦について大橋会長は「関東圏、あるいは海外かも。五分五分かな」とも明かした。指名試合ラッシュとなる今後の興行プランについても口にし「いろいろな案がある。サウジアラビア(マネー)を含め、さまざまなオファーはあるし、面白いですよ。井上尚弥には今まで日本人がやったことないことをさせたい」と意欲的な姿勢を示した。