パリ・オリンピック(五輪)出場を懸けてアジア最終予選に挑んでいるU−23日本代表MF山本理仁の弟で、東京ヴェルディに所属する17歳MF山本丈偉がプロデビュー戦から一夜明け、喜びをかみしめた。

17日のYBCルヴァンカップの鹿児島戦ユナイテッドFCに先発出場。目の覚めるようなミドルシュートを決め、この1点でチームを勝利に導いた。城福浩監督も「あのシュートはすごかった。簡単なものでなかった。非の打ちどころのないシュート。彼は攻撃において、(レギュラー陣と)遜色のないプレーをしている」とたたえた。

丈偉は「緊張しましたけど、チームのみんながほぐしてくれていい緊張感で入れた。あんまりミドルシュートは打たないけど、打ったらいいところに行った。良かった。チームとして無失点で終われたのは良かった」と振り返った。

そして「自分でも持っていると思います」と笑顔。選ばれし者だけが持つ「幸運の星」のもとにいることを感じたようだ。

両親やユースの同期メンバーらからたくさんのメッセージが届いた。パリ・オリンピックをかけて戦う兄からもSNSで「おめでとう」の祝福コメントが届いた。「ありがとう、次は理仁の番だねと返したら、やかましいと返ってきた」と笑った。

現在は高校3年生だが、サッカーに集中するために今春から通信制の高校に編入している。

今後はJ1リーグでのデビューが待たれるところ。攻撃力は通用するだけに、課題とする守備力の向上で「早くリーグ戦に絡めるように頑張りたい」と誓っていた。