<カヌースプリント:アジア選手権>◇19日◇第2日◇東京・海の森水上競技場◇各種目決勝

パリ五輪予選を兼ねた大会で、1位のみが出場枠を得られる男子カナディアンペア500メートルの橋本将都(29=サコス)永沼崚(30=永沼)組は1分45秒739のタイムで2位となって、パリへの道が絶たれた。

優勝したカザフスタンのペアとほぼ並走する形でレースを進めたが、終盤に突き放され、1秒526及ばなかった。

永沼は「やりきった実感はある。悔しい思いはあるが、いまは心残りは感じないぐらい。本当にやりきれた」と結果を受け入れた。

一方の橋本は涙を浮かべ、「悔しいという気持ちしかない。レースとしては、今までで1番いいレースができた。だからこそ本当に悔しい。パリ五輪出場を決めて、お世話になった人に恩返しをしたかった」と話した。

橋本、永沼組は昨秋の杭州・アジア大会で日本勢過去最高の銀メダルを獲得し、33年ぶりの表彰台に立った。

女子カヤックペア500メートルの細見茉弥(長野県競技力対策本部)浦田樹里(早稲田大)は4位に敗れ、この種目での出場権獲得を逃した。

日本カヌー連盟の方針により、今大会で五輪出場枠を獲得した選手がパリ五輪代表に決まることになっている。