西武のドラフト7位ルーキー、糸川亮太投手(25)=ENEOS=の開幕1軍入りが確実になった。27日に楽天モバイルパーク宮城で行われた全体練習に参加。「めちゃくちゃうれしい。任されたところで行けと言われたらしっかり活躍できるよう、準備していく」と気を引き締めた。

 社会人のENEOSから入団した右腕はオープン戦で2試合にリリーフ登板。15日のソフトバンク戦では近藤、ウォーカー、中村晃の強打者トリオに対し、得意のシンカーを主体に3者連続三振に仕留めた。「日本トップレベルのバッターでも厳しいコースに投げれば三振が取れると感じた。コントロールが武器なので(首脳陣にとって)使いやすさじゃないけど、そういったところにつながるのかな」と冷静に自己分析。松井監督は「複数イニングを投げられるのもあるし、キャンプからオープン戦を含めてピッチングが非常にうまい。右打者にもしっかりと内に投げられるコントロールの良さもある」と高く評価した。

 4回から2イニング投げた23日のヤクルト戦は5回に自身の失策もあって1失点。大崩れしなかったものの「試合の途中から出る投手なので、エラーは本当に失点につながるし、チームの勝敗に直結する。二度とああいうプレーが出ないようにしたい」と反省も忘れなかった。

 楽天モバイルパーク宮城に来たのは初めて。ブルペンでカーブの軌道や制球を確認して「プロの球場なのできれいだし、やっぱり雰囲気がある」と気持ちを高ぶらせていた。

 新人ではドラフト1位左腕の武内夏暉投手(22)=国学院大=も開幕ローテーション入りが確実で、4月3日オリックス戦(ベルーナドーム)の先発が濃厚。27日はイースタン・ロッテ戦(カーミニーク)で先発し、4回1安打1失点に抑えた。