今夏のパリ五輪に臨むラグビー7人制男子日本代表候補が29日、埼玉・熊谷市で合宿を公開した。

 エイモー・ヘッドコーチ(HC)は今回参加しているトレーニングメンバー3人を含めた16人を原則五輪代表候補と説明。戦術を浸透させるためにも「けがなどがない限り、今後ほぼこの人数で進んでいく」と語った。ラグビー7人制の五輪代表は1チーム12人で、6月中に絞り込む予定。

 エイモーHCは22歳の谷山隼大(埼玉)=福岡高出身=と21歳の新野翼(専大)のトレーニングメンバー2人に関しても「すごく才能がある。まだ大会の経験が少なくて若い。今伸びている状態」とし、実戦経験の必要性を示唆しながらも素質に期待した。

 他国・地域ではフランスのデュポンやオーストラリア代表のフーパーら15人制代表で実績のある選手の7人制への転向が相次いでいる。しかしエイモーHCは「(15人制の日本国内リーグ)リーグワンが終わるのが5月末で、6月には五輪代表を発表しないといけない。時間が限られている」として15人制から呼ぶ考えがないことを強調した。