バスケットボールの日本生命Bリーグ2部プレーオフ準々決勝(2戦先勝方式)の第3戦は5日、福岡県飯塚市の同市総合体育館などで2試合があり、福岡(西2位)が山形(東3位)に76―86で逆転負けして1勝2敗となり、準決勝進出を逃した。滋賀(西1位)は青森(ワイルドカード)を92―79で破って準決勝に進んだ。

 1勝1敗で迎えたB2プレーオフ(PO)準々決勝のホーム最終戦。福岡は第4クオーター(Q)途中で山形に逆転を許し、力尽きた。司令塔の兒玉(福岡・宗像高出身)は「小さなミスから守備にほころびが出てしまった」と唇をかんだ。

 PO第1戦は序盤の猛攻でゲームを支配して88―80で先勝。第2戦は前半をリードして終えながら、得点力が低下した後半に試合をひっくり返され、61―65で敗れた。

 最終戦は開始からアグレッシブなディフェンスで相手の攻撃を阻み、前半を40―37とリード。第3Qも谷口の2本の3点シュートなどで点差を広げた。だが、第4Qに入ると疲れからか攻守に精彩を欠き、相手中心選手のベルに連続得点を奪われるなどして突き放された。

 ラモン・ロペス・スアレス・ヘッドコーチは「フリースローの精度が上がらず、ファウルが多すぎたことが勝敗を分けた」と敗因を挙げる一方、「チームは最後までギブアップせずに戦った。敗退はヘッドコーチの責任」と選手たちを擁護した。

 試合終了後、選手たちは会場に残ったブースター(ファン)とハイタッチ。谷口は「チームを昇格に導くことができずに悔しい」と目を赤くし、福岡大大濠高出身の主将寒竹は「この敗戦をばねに、来季は絶対に昇格する覚悟で戦いたい」と雪辱を誓った。(山崎清文)