14日の日本ハム戦(エスコンフィールド)に先発する西武の髙橋光成投手(27)が、亡くなった清川栄治投手育成アドバイザーに今季初勝利をささげることを誓った。

 髙橋は群馬・前橋育英高からドラフト1位で入団した2015年、2軍投手コーチだった清川氏の指導を受けた。「いつも優しく声をかけてくださいました」と振り返る。その清川氏は5日に悪性腫瘍のため東京都内の病院で亡くなった。エースは「闘病中はご自身もつらい中で、最後までファームの選手の登板内容を確認されていたと聞きました。僕自身、今は当たり前に野球ができていますが、それが当たり前ではないんだと思いました。あす(14日)は清川さんに勝利を届けたいと思います」と誓った。

 春季キャンプ中に右肩の軽い張りが出た影響で出遅れた今季は、4試合に先発して0勝3敗、防御率3.00とまだ勝ち星がない。ただ、エスコンフィールドは昨年3戦3勝、防御率0.86と圧倒的な成績を残した好相性の球場だ。「雰囲気がすごくいいし、マウンドも自分に合っている。スムーズに試合に入れると思うし、週の初めなのでチームを勢いづけられるような投球をしたい」とエースとしての責任感も口にした。