日野レンジャー+5のスタイルを生かしながらモダンな大型パーツで飾り上げた。ルーフや鳥居の赤塗りに加え、橙のマーカーを多投し華やかさを好演出した注目の1台だ。

まず目に飛び込んでくる、120cmの高さを誇る鳥カゴ型シートキャリアは、舟型のラインで流れる2段ハチ巻きのほか、Rのついた菱チップでディテールメイクもバッチリだ。加えて、えかきや謹製の赤い波絵入りのアンドン群が雰囲気を盛り上げている。また、肉厚の平型バイザーにはシートキャリア同様のRの付いた菱抜きをあしらい統一感を演出している。ボトムには、55㎝の厚さを持つラッセル戻しバンパーを採用。返し部分にもアンドンを仕込むなど精巧な作りが魅力だ。

一方、約30cm根太上げされた腰高スタイルのボディ回りは、橙のマーカーを2列ずつ並べた極太の角パイプ2段仕様のサイドバンパーや、縦のアンドンを仕込んだ大型のバスフェンダーで安定感のあるフォルムを実現。リア回りは、赤い波頭の前に立つ獅子のペイントが大迫力。10連ダイヤモンドテールや大きく突き出したウロコステンレス仕様のリアバンパーも個性的だ。

【写真6点】+5のスタイルを生かすモダンスタイル。

カミオン20012年9月号トップアートをもとに再構成