10日夕方、「モバイルSuica」で、障害が発生。午後5時半ごろから、アプリへのログインや、チャージなどがしづらい状態に。JR東日本によると、午後11時には障害は「ほぼ復旧した」といい、原因は「サイバー攻撃」だということです。一方、「モバイルPASMO」でも障害が発生しました。

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10日夜、東京・渋谷駅では…

news zero ディレクター

「ほとんどの方が、携帯をタッチして通っていますね」

多くの人が利用する、スマートフォンなどを使い、運賃などを支払えるサービスで聞かれたのは…

(SNSより)

「モバイルSuicaで障害? これから帰るけど、帰れるんか?」

「モバイルSuica、生活の要なので困る…」

「やっぱり、現金はある程度、持っとかないとだね」

10日夕方、「モバイルSuica」で、ある障害が発生しました。

JR東日本 HP

「通信を必要とするサービスで、つながりにくい状態が発生しています」

午後5時半ごろから、アプリへのログインや、チャージなどがしづらい状態になったというのです。

午後8時半ごろ、実際にディレクターが、モバイルSuicaを起動してみると…

news zero ディレクター

「起動画面から、変わらないですね…」

しばらく待っても、この画面から動きませんでした。

モバイルSuica利用者

「困りますね。仕事でいろんなところに行くので。駅もしょっちゅう使います」

モバイルSuica利用者

「ほぼ毎日、365日(使う)。もし自分がチャージしようと思って使えなかったら、びっくりしてただろうなと」

障害の原因は、何なのか──。

JR東日本

「サイバー攻撃により、多数の通常と異なるアクセスを受け続けていたことから、つながりにくい状況となっておりました」

JR東日本から発表されたのは、「サイバー攻撃」──。

モバイルSuicaのほかにも、ネットで新幹線などのチケットを購入できる「えきねっと」や、「JREポイント」などでも、障害が発生したということです。

サイバー犯罪に詳しい専門家は、今回の「サイバー攻撃」の目的について、次のように話しました。

ニューリジェンセキュリティ 仲上竜太 最高技術責任者

「非常に大きなインフラに対する、“使えなくしてしまう”という攻撃なので、何らかの金銭目的というよりは、『サイバー攻撃』を行うことによって、国とか社会に混乱をもたらして、“日本のインフラに対して、こんな攻撃ができますよ”、というデモンストレーションを目的としている」

「こういった混乱を引き起こすことで、『我々はこういう主張をしている』というものに、注目させるための攻撃だと考えられます」

JR東日本によると、午後11時には、障害は「ほぼ復旧した」ということです。

一方、「モバイルPASMO」でも障害が発生しました。

こちらも、モバイル上でのチャージや、定期券の購入などが、一部でしづらい状況になっていて、原因は確認中だということです。

(5月10日放送『news zero』より)