年々、増加傾向にある特殊詐欺の被害を防ごうと関係機関が連携した県民運動が始まり、4月5日、岡山市で啓発活動が行われました。

運動の合言葉は「だまされんのじゃ」。JR岡山駅前で行われた啓発活動では、警察官や県の職員など約40人が参加し、特殊詐欺の被害防止を呼び掛けるチラシが配られました。

岡山県警によりますと2023年の1年間、県内で認知された特殊詐欺の件数は182件、被害額は約6億780万円と、前の年より約2億9000万円増えています。

犯人からの最初の接触は自宅の固定電話が約7割を占めていて、被害者の6割以上が65歳以上の高齢者だったということです。

(岡山県警生活安全企画課 佐藤泰弘犯罪抑止対策室長)
「子供や孫の世代から親や祖父母に普段からコミュニケーションを取ってもらう。固定電話を防犯機材付きに代えたり、留守番電話にしてと、働きかけを周りの人からしてもらいたい」

県民運動は2024年度いっぱい行われ、こうした啓発活動のほか、金融機関やコンビニとの連携を強化して、対策を広く呼びかけることにしています。