沖縄県与那国町のアヤミハビル館で、世界最大級のガ「ヨナグニサン」(与那国のしまくとぅばでアヤミハビル)が相次いで羽化した。4月10日には、前日に羽化した雄と雌の個体が交配する様子が見られた。

 アヤミハビルは県指定天然記念物で年に2、3回羽化する。幼虫期にフカノキやキールンカンコノキ、アカギなどの葉を食べる。羽化後の寿命は10日ほどで、その期間に交配を終え、産卵する。

 成虫が羽を広げた大きさは20〜25センチ。夜行性で、夜間に走行する車の明かりに飛び込んでくることもある。

 同館はアヤミハビルの保護活動や展示を行っている。

(田頭瑠都通信員)