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今回取り上げるのは、「あなたらしく!」をモットーに、発達障害者・知的障害者の新しい社会生活をサポートする一般社団法人まるまる荘(以下「まるまる荘」)が2024年3月1日に販売を開始したLEDライト「いと〇(いとまる)」。「いと○」はレース糸を使って作る完全ハンドメイドのおしゃれなルームライト。同事業所のほか、戸越公園商店街(東京都品川区)での店頭販売も行われている。

今回の新商品「いと〇」について、担当者に話を聞いてみた。

ーー今回の新商品のイチオシポイントを教えてください。
自立や就労が難しい精神障害および発達障害のある方々が、日々努力して作成したハンドメイド商品である点です。LEDライトの部分も細かい部品から組み立てています。とはいえ、私たちは「障害者が作った」という部分を強調せずとも市場からの需要がある、いいモノを作る事業所だということも知っていただきたいです。

ーー今回の新商品のアイデアはどのようにして生まれましたか。
過去に地域の方々からいただいたレース毛糸が残っており、有効活用ができないか試行錯誤した結果、できあがりました。

ーーユーザーへのメッセージをお願いします。
障害福祉サービスをもっと身近なものにしていきたい、「障害」という垣根をなくしたいと思っております。残念なことに、「障害者」は偏見や好奇の目で見られがちであることは事実です。「個性である」「その人らしさである」と全世界が変わることなく認知できるように、社会貢献していきたいと思っております。
■コロンと丸いライトに癒やされる
レース生地の毛糸を使って手作りされる「いと〇」は、コロンと丸くかわいらしい形が魅力のLEDルームライト。置き型と壁掛け用の2タイプがあり、どちらにも、ホワイトやピンク、ベージュといったさまざまなカラーが用意されている。ライトの色は、ほんのりと光るオレンジ色。自宅やオフィスに取り入れれば、癒やされること間違いなしだ。
■タイプは置き型と壁掛け用の2種類
置き型タイプの「いと○」は、1個500円。縦8センチの手のひらサイズで、棚やデスクに飾ったり、床に直接置いたりと、さまざまな楽しみ方ができる。
一方、壁掛けタイプの「いと○」は、収納ボックス付きで1個780円。長さはおよそ1メートルほどで、10個のLEDライトが等間隔で付けられている。
いずれの商品も、スイッチをつけるとほのかなオレンジ色の光とレースの影とが広がり、いつもの空間を幻想的に演出してくれる。
■事業所が「いと○」に込めた想い
今回の商品の企画、販売、製作を手がける「まるまる荘」は、地域との連携を大切にしながら障害福祉サービスを展開する事業所。“障害福祉サービス”とは障害を持つ人の自立や就労に向けてのサポートを行うサービスのことで、まるまる荘では「自立訓練(生活訓練)事業所」「就労継続支援B型」を運営している。
今回の「いと○」を作っているのも、「就労継続支援B型」の利用者だ。「まるまる荘」代表の三塚澄枝さんは、「いと○」の販売開始にあたって次のようなメッセージを発信している。
 「自立をして暮らしたい、働きたい!」「このままでいい、働きたくない…」いろんな思いを抱えている精神・発達障害の方たちがたくさんいらっしゃいます。「前向きでも後ろ向きでも、整っていなくても大丈夫だよ」と温かく包み込み、そして送り出してあげることが私たちの仕事だと思っています。

自立訓練事業所では主に生活面や自分と向き合うことをメインとして支援をしておりますが、就労継続支援B型では主に作業に対しての工賃をお支払いする形の事業所です。

一人ひとりがそれぞれの「仕事」のイメージを付けながら、本人のペースで作業を進めてもらい、それが結果となって「工賃」として返ってくる。そこから自信に繋がっていければいいなと考えています。

今回の「いとまる」は就労継続支援B型での作業のひとつ。でも、販売にあたって「精神・発達障害の方が作った」をあまり売りにしたくはありません。世に出ている商品と肩を並べられるクオリティのものを制作していけるように、職員が常にサポート・指導を行っております。純粋に商品そのものを見ていただき、ご満足していただけるような商品を作っていけるように、今後も利用者・職員全員が一緒に頑張って参ります!

まるまる荘は、色々な未来に向けて、最初の一歩を応援します!常に「あなたの基地でありたい」そう思っております。

環境が一変して、なにかと緊張しがちな春。自宅でのリラックスタイムに、癒やしの灯りを取り入れてみてはいかがだろうか。

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