今年度も朝の情報番組の司会やコメンテーターなどに入れ替えがあり、新しい風が吹いている。ORICON NEWSでは、恒例の「この顔を見なければ1日が始まらない!」と思う『“朝の顔”ランキング』を調査。その結果、日本テレビ系情報番組『ZIP!』総合司会の【水卜麻美】アナウンサーが1位を獲得し、5連覇を達成。5年連続首位が条件となる“殿堂入り”を果たした。『好きな女性アナ』に続く自身2度目の“殿堂入り”に。

■圧倒的支持を集め、自身2度目の“殿堂入り”を獲得

 『ZIP!』総合司会を務める【水卜麻美】アナウンサーが今年も首位獲得で、5連覇を達成。これにより「好きな女性アナウンサーランキング」に続く、2度目の“殿堂入り”を果たした。

 元気で明るく飾らないキャラクターが人気で、「朝起きてテレビに出演している姿を見ると、仕事前で憂鬱になりがちな朝でも元気をもらえます」(滋賀県/20代/男性)、「朝から元気が出る。何の嫌味もなくて大好き。ミトちゃんが出てるだけでその番組は見たいと思う。早起きは三文の徳、ミトちゃんを見られるから」(福岡県/40代/女性)と圧倒的支持を誇る。

 安定感のあるアナウンス力も全世代が評価。「明るい声と優しい笑顔で見ていて元気になる。親しみやすいアナウンサーでありながら、ニュースを的確に伝えてくれ、考えもしっくりくるから」(大阪府/20代/女性)、「発言した言葉が聞き取りやすく顔の表情が可愛らしいため朝から明るい気持ちになれるから」(山口県/40代/男性)と、水卜アナ独自の言葉に毎朝耳を傾けている。

 『ヒルナンデス』で培った食レポもいまだ健在で、「毎日時期や時事を織り交ぜた素敵な挨拶をしているところに好感がもてます。番組内のコーナーで美味しそうにご飯を食べる姿も印象的です」(東京都/30代/女性)と、水卜アナのモグモグシーンを楽しみにする視聴者も多いようだ。

■『THE TIME,』総合司会4年目、シマエナガちゃんとのトークも人気

 TBSの看板アナウンサーである【安住紳一郎】アナが2位にランクイン。2021年より朝の情報番組『THE TIME,』の総合司会を務めており、同ランキングでは22年5位に初登場してから、昨年の3位、今年の2位と着実に順位をあげている。

 ソフトな語り口と柔らかい笑顔が印象的な安住アナ。「『THE TIME,』は、毎朝観ていて安住さんはいつも落ち着いた口調ながらもユーモアのあるトークをしていて、それがクスッと笑える感じで真面目さと面白さもあるアナウンサーさんで、すごく良いイメージがあるので」(富山県/20代/女性)、「どんな状況になっても臨機応変に対応できる力がダントツ。国民からの信頼度が高い」(茨城県/30代/男性)、と称賛の声が寄せられている。

 番組内では、置き時計から飛び出すオリジナルキャラクター・シマエナガちゃんと安住アナが会話する場面も毎朝の見どころ。安住アナのプライベートが垣間見られる瞬間でもあり、ここでの会話がSNS等で話題になることも。

 これまでロケ番組、情報番組、ラジオなど、言葉のプロとして、どんな相手や場であっても臨機応変に対応できる安住アナ。視聴者からも「言葉選びが新鮮!ずっと聞いていられる。コメント力抜群!周りの演者や視聴者にやさしい言葉運び」(岩手県/40代/女性)、「機知に富み、頭の回転が速く、トークが上手で、朝に相応しい爽やか且つ軽妙なトークを展開してくれるし、プロ意識も非常に高い、安心感抜群なアナウンサーだと思う」(東京都/30代/男性)などの意見があった。

■安定的なキャスターとしての手腕に高い支持

 冠番組『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の名司会ぶりでおなじみの【羽鳥慎一】アナウンサーは、3位に。

 同番組で、様々な専門家たちの意見を見事に引き出し、“猛獣使い”とも呼ばれる司会術を評価する声が多数。「朝昼夜のすべての時間帯でも対応できる素晴らしい方だと思う。モーニングショーのコメンテーターは癖が強い人が多いが、その人たちをうまく捌きながら重すぎない番組作りをされているから」(京都府/20代/男性)、「毎朝モーニングショー見ています。玉川さんや羽鳥さんを見ないと朝が始まった気がしません。楽しませていたいてます」(和歌山県/50代/女性)と幅広い世代から支持を得ている。

 昨今はバラエティ色も強まりつつある朝の情報番組。その中でも同番組、ならびに羽鳥アナが安定した信頼感を勝ち得ている理由は、的確かつ誠実に今の日本で起きていることを伝えている点。「流行り言葉も使わず分かりやすい自分の意見を自分の言葉で言える」(埼玉県/50代/女性)と、讃えられた。

■昨年圏外からTOP10入り、フジの2番組がランクアップ

 6位の『ラヴィット!』(TBS系)MCの【田村真子】アナ、8位の『あさイチ』(NHK総合)【鈴木奈穂子】アナの2名も昨年より順位を上げたが、フジテレビでおなじみの朝の情報番組からも2名が昨年圏外からTOP10入りを果たした。

 9位のフジテレビ【三宅正治】アナウンサーは『めざましテレビ』で【井上清華】アナ(同ランキング7位)、【生田竜聖】アナと共にメインキャスターを務めている。そんな三宅には「ベテランの落ち着きかつ、後輩のミスもユーモアで対応し見ていて安心する」(栃木県/40代/女性)、「ベテランならではの落ち着いた番組進行と、ユーモアあるコメントや振る舞いが、これから頭を働かせるのに程よい」(東京都/50代/男性)と、ベテランアナウンサーとしての安心感を挙げるユーザーが多数寄せられた。

 また、10位には『めざましテレビ』の次の時間帯に放送される『めざまし8』から【谷原章介】がランクイン。谷原がメインキャスターを務めるのは今年で4年目。一緒にキャスターを務めるアナウンサーは、2023年4月に永島優美アナから小室瑛莉子アナへバトンタッチし、番組を盛り上げている。

 俳優としてもお馴染みの谷原は「笑顔が爽やかなので朝の顔に相応しいと思う」(沖縄県/20代/男性)、「誠実そうなので」(兵庫県/50代/女性)、「清潔感があり感じも良い!」(石川県/50代/男性)と甘いマスクで朝から老若男女を癒している。

 楽しい話題だけではないことも多い朝の番組。視聴者が1日の最初に見る番組、聞く言葉だからこそ、“朝の顔”としても力量が求められる。5年連続首位の座を明け渡した水卜アナに変わり、“朝の顔”となるのは誰なのか。来年のランキングがすでに楽しみだ。

【調査概要】
調査時期:2024年3月29日(金)〜4月2日(火)
調査対象:計1000名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ