俳優の山崎賢人(※崎=たつさき)が若き安倍晴明を演じた映画『陰陽師0(ゼロ)』(公開中)より、染谷将太、奈緒、板垣李光人らのオフショット4点が解禁となった。

 本作は、平安時代に実在した最強の呪術師・安倍晴明と、雅楽家としても名を残した源博雅をモデルにした2人が、さまざまな怪奇事件を解決していく小説「陰陽師」シリーズの夢枕獏氏の全面協力のもと、原作では描かれていない、晴明の若き日を映画化。晴明の知られざる学生時代、そして博雅との出会い、凶悪な呪いと陰謀との対峙を描いている。

 陰陽師になることに興味がなく、友人もいない晴明にとって、唯一の理解者である博雅を演じた染谷。従兄妹にあたる博雅を慕う皇族の徽子女王を演じた奈緒。晴明に興味を抱く帝役を板垣が演じた。

 奈緒は、実在の人物を演じるということで、史実を勉強すべく資料を読み漁ったという。オフショットの中には、所作を教えるスタッフから指導を受ける場面もあり、2メートルほどもある和琴を自宅に持ち帰り練習するなど、熱心に役にアプローチ。身分の違いによる叶わぬ恋に、胸がしめつけられることもあったというほど役に入れ込んだ。

 「10歳という若さで伊勢の斎宮に選ばれ、葛藤もある中で自分の孤独と向き合いながら、しっかりと生きたすごくかっこいい女性」と表現し、平安京に生きた一人の女性を風格たっぷりに演じ切った。奈緒の役に対するアプローチを近くで見ていた染谷も、「姫として全体を包み込むようにその場にいらっしゃって。のびのび芝居をさせてくれたのは、奈緒さんのおかげだなと思っています。何をやっても受け止めてくださる、そんな方だったので、自分も演じやすかったですし、勇気づけられました」と絶賛している。

 また、板垣のクランクアップを映したカットも。共演した染谷らと煌びやかなセットの中で、晴れやかな笑顔を見せている。幼い時から「陰陽師」に興味があり、本作に参加することへ大きな喜びを感じていたと語る板垣。無事にクランクアップを迎えた心境を「衣装の見え方や細部まで、すごく丁寧に監督が作られていて。お芝居に関しても、帝は結構僕に任せてくださったので、すごくやりやすかったというか、自由にできました。また帝で参加できたら良いなと思います」と、振り返っていた。