「富士登山オフィシャルサイト」が13日、「吉田ルート」(山梨県富士山吉田ルート)による通行予約システムの詳細を公開。20日午前10時より開始する2000円の通行料予約受付などについて伝えた。同サイトは山梨県、静岡県らによる「富士山における適正利用推進協議会」が運営する。

 富士山を同ルートで通行する際に「通行料」として2000円を事前決済する必要がある。山小屋の宿泊予約は対象外。事前決済は登山日前日(23時59分)まで可能で、予約数が日ごとの規定数(上限)に達した場合、受付終了となる。

 なお事前決済していても、当日16時までに五合目ゲートを通過しなかった場合は、規制の対象となる(山小屋宿泊者は除く)。県の都合により通行できなかった場合は、返金される。予約受付は20日朝10時より。

 また同サイトは、「富士山保全協力金(任意)にも是非ご協力ください。通行料と同時決済が可能です」とも呼び掛けている。

 同サイトは4月17日、富士山の山開きを前に、「富士山吉田口登下山道(吉田ルート)」の登山規制を実施すると発表。2000円の通行料についても発表していた。

 背景として「昨年の富士登山については、山頂で御来光を見るため、夜間に多くの登山者が訪れ、山頂付近での過度な混雑の発生や、多くの弾丸登山が見受けられました」と説明。対策として、今年から「富士山五合目登山口(吉田ルート)に登山口にゲートを設置し、弾丸登山・混雑対策の通行規制を行います」と伝えた。

 登山規制を行うのは、7月1日〜9月10日までの午後4時〜深夜3時。山小屋宿泊者をのぞき、登山者の上限を4000人までとする。