『大人のおしゃれ手帖』2024年4月号の特集「50代のチャレンジ」では、50代から新たな生き方を見つけた3名をご紹介しました。そのうちのひとりが「だいどこ道具ツチキリ」店主の土切敬子さん。50代でショップをオープンしています。
店内には土切さんが惚れ込んだ台所道具がいっぱい。
誌面に掲載できなかった人気の品や土切さんおすすめの品をご紹介します!

オープン以来のロングセラー 
❝しりしり❞と大根おろし器

 土切さんの商品セレクトのポイントは「使い勝手がよく、目に入っても邪魔にならないもの」。
土切さんが性能にも姿形にも太鼓判を押すのが、このふたつです。

 野菜の千切りが簡単にできる❝しりしり❞は沖縄のメーカー「スターライオン」のもの。
 大根おろし器は料理研究家・小林カツ代さんが企画した商品で、いったん廃盤になった後、色を変えて復活したそうです。
「底ゴムつきで滑らず、軽い力でおろせます。水切りネットも便利」

ふっくらカリカリが絶品!
伊賀焼の目玉焼き用土鍋

 直径わずか10cmの小さな土鍋は、なんと目玉焼き用。
 油をひいて卵を割り入れ、コンロにかけて中火の強火で3分半、火を消して3分半待てばできあがり。
 ゆっくり熱を通すことで、ふっくらカリカリの目玉焼きに。
「この土鍋で作る目玉焼きがいちばんおいしいと思います。卵の大きさや火加減、時間で、仕上がりが少しずつ変わるのを楽しんでみて」

液だれも混ぜ残りもなし!
本格派の卵焼きセット

 ステンレスの片口ボウルは、ふわふわの卵焼きやかきたま汁を作るときに重宝。
「業務用のしっかりしたつくりで汁切れバツグン。液だれしません」。
 卵溶き棒は、箸では切りにくい白身も簡単にきれいに溶き混ぜることができます。
 サイズがぴったりの他メーカーのザルの取っ手に、卵溶き棒を立たせて。
「たくさん働くよ!」と張り切っているような姿が何ともかわいらしいセットです。

コーヒータイムを丁寧に楽しむ
ガラスサーバー&金網ドリッパー

 お気に入りの耐熱ガラスサーバーとドリッパーを組み合わせれば、「コーヒーも淹れられる!」という土切さんのアイデアから生まれた、金網ドリッパー。
 京都・辻和金網に別注した「だいどこ道具 ツチキリ」のオリジナルです。

 手編みの美しさはもちろん、コーヒー豆から発生するガスを金網の目から逃がしてくれるので、雑味の少ないスッキリした味に仕上がります。
 おうちでゆっくりとコーヒーを淹れる時間を楽しみたい人にぴったり。

シンプルで丈夫な業務用が◎
蓋つきのステンレス保存容器

 業務用の道具のなかから、ふだん使いできるものを発見するのも、土切さんの得意技。
この「検食容器」もその一つです。
 検食容器とは、レストランや給食で提供した料理を一定期間保存しておくものだそう。

 丸型は使いかけの生姜やニンニク、小口切りにしたネギの保存に。
小判型はフルーツを入れたり、お弁当グッズの収納にも。清潔感のあるステンレス製。


お伺いしたのは……
土切敬子さん

「だいどこ道具ツチキリ」店主・経営。武蔵野美術大学卒業・同大学院修了後、デザイナーとして活躍。退職後、自宅を改築し「だいどこ道具 ツチキリ」をオープン。美しく使い勝手のよい道具が揃う店として評判。

◆Shop Information◆
だいどこ道具ツチキリ

東京都三鷹市井の頭5丁目2-28
TEL/0422-46-8759
営業時間/11:00〜18:00
定休日/火・水

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撮影/白井裕介 文/寺本 彩
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