5月半ばにして記録的暑さとなっている日本列島。気温の上昇によって、“売れるもの”にどのような変化がみられるのでしょうか。全国の消費者購買データを扱うTrue Data(トゥルーデータ、東京都港区)が、「暑くなると売れるものランキング」を発表しました。

「スポーツドリンク」は5位

 データ集計期間は2021年1月4日から2023年1月1日。データ抽出日は2023年1月10日。同社の流通気象コンサルタント(気象予報士)監修のもと、暑くなるほど売り上げが伸びる傾向にある商品カテゴリを調査し、気温上昇と購買金額の関係性(相関係数)の強さをランキングで示したものです。

 調査カテゴリは飲料(酒類除く)、酒類、食品(加工食品・菓子類)、化粧品、日用雑貨の5分類。購買データは食品スーパーマーケット(食品部門)、ドラッグストア(日用品部門)における購買情報をもとに統計化した週別の購買金額を使用しています。なお、相関係数は「0.5以上」の場合、気温の上昇と関係性が強いといわれており、気温が上がれば売り上げが伸びる相関のため、値が大きいほどランキング上位となります。

 集計の結果、「食品部門」の「飲料(酒類除く)」の1位は「コーヒードリンク」でした。気温との関係性を表す相関係数は「0.94」と、非常に高い数値を示す結果となっています。同社によると、「コーヒードリンク」にはペットボトルや、紙パックの商品が多く含まれているといい、「冷やして飲むことが多い商品のため、暑さに伴って売り上げが上昇します」とコメントしています。

 2位は、無糖のため水分補給に飲みやすい「日本茶・麦茶ドリンク」(相関係数0.89)。3位は「紅茶ドリンク」(同0.86)でした。なお、熱中症対策によく飲まれる「スポーツドリンク」(同0.84)は5位となっています。

 一方、「食品(加工食品・菓子類)」のトップとなったのは「ファミリーアイス」(相関係数0.93)でした。「ファミリーアイス」は、主に複数個が箱入りで販売されている商品です。その他、単品の「パーソナルアイス」(同0.93)や「氷」(同0.90)、ゼリーやプリンなどの「デザート類」(同0.81)が上位にランクインしています。