第一三共ヘルスケア(東京都中央区)が、全国47都道府県の男女を対象に「『脱マスク』と健康意識に関する実態調査」を実施し、その結果を公表しました。

「常に着用している」が6割超

 調査は、3月17日から同月19日、全国の男女4700人(性・年代・都道府県別均等割付)を対象にネット上で実施しました。

 まず、外出時のマスクの着用状況について聞いたところ、「常に着用」が61.6%、「自身が気になる場所では着用」が24.7%、「国や各自治体よりマスク着用を推奨されている場所のみ着用」が9.5%、「完全に外している」が4.3%でした。

 次にマスクを着用する理由を聞くと、「新型コロナウイルスや風邪の感染が不安」(52.1%)が最も多く、「マスク着用に慣れてしまった」(45.9%)、「花粉症等のアレルギー対策」(40.6%)と続きました。

 起きている時間全体を100%とした場合のマスク着用率(マスクを着用している時間の割合)について、都道府県別に聞いたところ、全国平均値が65.5%であったのに対し、広島県は72.0%と7割を超え、全国で最もマスク着用率が高い結果となりました。一方、マスク着用率が最も低い都道府県は奈良県(56.4%)でした。

 3月13日にマスクの着用ルールが緩和されましたが、マスクの着用についてどのような変化があったのでしょうか。「緩和前と変わらない」が70.8%で、「外すことが増えた」が18.1%、「常に着用するようになった」が6.6%、「常に外すようになった」が2.7%、「着用することが増えた」が1.8%でした。

 マスク着用ルール緩和後のマスク着用の変化を都道府県別に見ると、沖縄県は「常に外すようになった」(7.0%)または「外すことが増えた」(25.0%)と回答した割合の合計が32.0%となり、全国平均を10ポイント以上も上回り、全国で最も変化のあった都道府県であることが分かりました。

 一方、マスクの着用率が最も高かった広島県の場合、「常に外すようになった」(1.0%)または「外すことが増えた」(10.0%)と回答した割合の合計が11.0%でした。

 マスクを外すことによる感染リスクについては、「まあ高まると思う」が51.4%、「とても高まると思う」が21.1%で、7割以上が感染リスクが高まると感じているのが分かります。また、感染対策の重要性については、「まあ感じている」が52.1%、「とても感じている」が35.3%でした。9割程度の人が感染対策の重要性を感じているようです。

 一方、新型コロナ感染拡大初期と比較した感染対策実施頻度について聞くと、最も多かったのは「変わらない」(66.2%)でしたが、「やや頻度が少なくなった」(16.5%)、「頻度が少なくなった」(4.4%)と答えた人もいました。

 最後に、2020年の新型コロナ感染拡大期と比べた感染対策の実施頻度を都道府県別に見ると、全国で最も変わらず感染対策を実施しているのは鳥取県でした。鳥取県は、感染対策の実施頻度について、「変わらない」(75.0%)または「多くなった(やや多くなった+多くなった)」(13.0%)と回答した割合の合計が約9割に上り、多くの県民が今でも継続的に感染対策を行っていることが分かりました。