イヤホン・ヘッドホン ランキング by「フジヤエービック」

2024年3月2日までの2週間集計データ

専門店「フジヤエービック」(東京都中野区)提供、イヤホン/ヘッドホン/ポータブルプレーヤーの2Weeksの売れ筋ランキングBEST5をお届けします! ランキング外の「注目製品」も要チェック。

「フジヤエービック」根本圭氏コメント

今回も多くの部門で集計期間中に発売を迎えたばかりの新製品が登場する、非常に新鮮なランキングとなりました。なんといっても一番の注目は完全ワイヤレスイヤホン部門で1位を獲得したゼンハイザーの最新モデル・MOMENTUM True Wireless 4!この部門でも定番中の定番モデルにイヤーピースやフィットテストなどといったさらなる改良が加わり、今回もランキングの常連になること間違いなしの完成度となっています。ちょっと面白いところではワイヤードイヤホン部門の3位にランクインした「水月雨(MoonDrop) 梅 - MAY」にもご注目。こちらはUSB Type-C端子で接続するタイプの有線イヤホンで、スマホの公式アプリを併用することでさまざまなチューニング設定を適用することができるというモデルです。ワイヤレスモデルでは珍しくない機能ですが、サブスク全盛でスマホをプレーヤーとするケースも多い今、有線でもこうしたアプリとの組み合わせを前提としたモデルが増えていくのかもしれません。

▼完全ワイヤレスイヤホン

1位 SENNHEISER「MOMENTUM True Wireless 4」

2位 Technics「EAH-AZ80」

3位 AVIOT 「TE-ZX1-PNK ピエール中野コラボモデル」

4位 水月雨(MoonDrop)「Space Travel」

5位 AVIOT 「TE-W1」

根本氏も注目する3月1日発売の新製品、SENNHEISER「MOMENTUM True Wireless 4」が1位を獲得した。2022年発売の前モデル「MOMENTUM True Wireless 3」と同じ自社開発の7mmダイナミックドライバー「TrueResponseトランスデューサー」を採用しつつ、チューニングを改良。再生周波数帯域のうち3 - 5kHzをよりクリアに、8kHz前後の耳障りになりがちなポイントを和らげるよう調整したことにより、中域の解像度やサウンドステージの広大さが強化され、深みのある低域と融合して歪なく、臨場感あふれるサウンドが体験できるとしている。

▼ワイヤレスヘッドホン

1位 Bowers & Wilkins「Px7 S2e」

2位 Bowers & Wilkins「Px8 007 Edition」

3位 SENNHEISER「ACCENTUM Plus Wireless」

4位 Bowers & Wilkins「Px8」

5位 SENNHEISER「MOMENTUM 4 Wireless」

2023年9月発売のBowers & Wilkins 「Px7 S2e」が1位に。2022年発売の「Px7 S2」の内蔵DSPを、上位モデル「Px8」に準拠したチューニングを施すことでさらなるサウンドクオリティの向上を果たしたモデル。ユニットはカスタム設計の40mmバイオセルロース・ドライブユニットを引き続き搭載する。高いレスポンスで楽曲のあらゆるニュアンスを忠実に再現すると同時に、極めて低い歪率によって、より正確な音像定位と空間表現を実現した。

▼ワイヤードヘッドホン

1位 Focal「UTOPIA SG 」

2位 final「D7000」

3位 TAGO STUDIO「T3-01」

4位 SONY 「MDR-MV1」

5位 FOSTEX「TH808」

2022年9月発売のFocal「UTOPIA SG 」が1位に。2016年に発表した最上位の開放型ヘッドホン「UTOPIA」を、最新のテクノロジーとノウハウによりアップデートしたとする第2世代フラグシップモデル。“M”字型の断面が特徴的な独自開発の40mmベリリウムドーム・ドライブユニットには、今回新たに銅とアルミニウムの合金を用いたボイスコイルを搭載。従来モデルよりも軽量で、音質と信頼性が向上したとする。

▼ワイヤードイヤホン

1位 iBasso Audio「3T-154」

2位 水月雨(MoonDrop)「梅 - MAY」

3位 TANCHJIMORIGIN」

4位 SIMGOT「EM6L」

5位 THIEAUDIO「Hype 10」

2月20日発売の新製品iBasso Audio「3T-154」が1位を獲得した。デュアルマグネティック回路設計とカスタマイズした高磁力N55 NdFeBマグネットを併せて導入することで3T(テスラ)の磁束を実現。トランジェントとレスポンスに優れ、正確で緻密な低音表現と高解像度な表現に繋がっているという。ダイナミックドライバーには業界最大級だという15.4mm大口径ダイヤフラムを搭載。

▼ポータブルオーディオプレーヤー

1位 HiBy Digital「M300 」

2位 iBasso Audio「DX260」

3位 HiByMusic「R8 II」

4位 Lotoo「PAW 6000」

5位 Shanling「M0Pro」

2月9日発売のHiBy Digital「M300」が1位を獲得。HiByが新たに立ち上げたサブブランド「HiBy Digital」の第1弾DAPで、様々な使い方ができる“ユーティリティDAP”と謳っており、有線/無線イヤホンでのリスニング、ポータブルアンプとの組み合わせ、録音、スピーカー、ゲームなど、幅広い用途に活用できるとしている。DACチップにはシーラスロジック「CS43131」を搭載し、PCM 768kHz/32bit、DSD256(11.2MHz)ネイティブ再生まで対応。

▼注目製品

「フジヤエービック」根本圭氏による、ランク圏外、その他カテゴリーの注目製品をご紹介。

○イヤーピース

radius「ディープマウントイヤーピース ZONE」

先端が膨らんだような独特の形状のイヤーピースに最新モデルが登場しました。素材に最高級のLSR(液状シリコーンゴム)を採用することで、極めて柔軟性が高く引き裂きや圧縮変形に対する耐久性にも優れたイヤーピースとなっています。XS、S、M、Lのサイズ別(各3ペア入り)のほか、全サイズ(各1ペア)セットや全サイズ+収納ケース・細軸用アダプター同梱版も同時発売。(根本氏)

○ポータブルヘッドホンアンプ

Shanling「H2」

デジタル入力対応のポータブルヘッドホンアンプでありながら、microSDカードを差し込むと単体でオーディオプレーヤーとしても使えてしまうという“ローカルファイル再生機能”を搭載したShanling Hシリーズに3つめのモデル「H2」が追加。DAPと組み合わせるも良し、microSDカードのローカルファイルを再生するも良し、スマホとBT接続(LDAC、AAC、SBCの各コーデックをサポート)してサブスク音源を再生するも良しの幅広い楽しみ方ができるポタアンです。(根本氏)