今話題のアクセサリーを毎週1つピックアップして、音質改善のポイントをコンパクトにご紹介する「オーディオアクセサリーひとくちレビュー」。今回は、FIIOのUSB-DAC&ヘッドホンアンプを内蔵したメカニカルキーボード「KB3 HiFi USB」。一石二鳥(?)のアイデア製品の気になる音質をチェック!

電子音を多用するポップスは相性よし。聴き疲れのない質感表現

FIIOのHiFiミュージックメカニカルキーボード「KB3 HiFi USB」。テンキーレスミニキーボードに最大384kHz/32bitおよびDSD256のオーディオデコードに対応するUSB-DACと、高出力ヘッドホンアンプを搭載する。

4.4mmバランス端子も搭載しているが、今回はゼンハイザーの「HD650」をアダプター経由で3.5mmシングルエンド端子に繋いで試聴した。

ノートPC内蔵のヘッドホン出力とはまったく次元が違う音質。クラシックだとさすがにズシーンと重いアファナシエフのピアノは腰高気味になるが、ヴァイオリン協奏曲には軽快な良さがあるしオーケストラのスケール感もなかなか立派。

しかしやはり合うのは電子音を多用するポップス。強弱のメリハリはしっかり立てつつも、一貫してデリカシーが感じられる質感表現が聴き疲れさせない。そして宇多田ヒカルもAdoも伴奏からヴォーカルがよく浮き立つので、歌詞の聴き取りが楽に感じられた。