幼稚園・保育園からの小学校へ、どうスムーズに移行すればいいの? 毎年春になれば頭を悩ませるママ・パパが続出しますが、実は本当に子どもが傷つきやすいのは、子どもたちが初めて挫折を知る「小2,小3」だと言います。

見逃せない小2、小3の壁の詳細と、親が注意して見てあげてほしいポイント、そして思春期の入口となる10歳前後の子の自己肯定感の高め方を解説します。

※本書は『子どもの自己肯定感の教科書』(中島輝著、SBクリエイティブ刊)より一部抜粋編集したものです


思春期の入口で子どもの口数が減ってくる

「こころの脳」においても12歳までの子育て期はとても大事な時期です。

いわゆる「社会の脳」ともいえる「こころの脳」の成長時期は、言語の発達がピークを迎え、語学力が総合的に伸びる時期。大人と変わらない話し方をするようになり、「生意気なことをいうようになった!」などと思うこともあるでしょう。相手によって言葉を使い分けることもできるようになります。

さらに、相手の表情を読みとる、必要なときにはがまんする、想像力を駆使して何かをつくり出すといった能力が伸びることで、コミュニケーション能力や集中力、想像力、自制心などが鍛えられます。

さらに10歳前後の児童期は、幼児期に獲得した自主性を生かし、努力や工夫をすることができるようになる時期でもあります。

だんだん口数が少なくなる思春期の入り口ですが、難しいこの時期に自己肯定感をアップするポイントを5つ紹介します。