全日本プロレスは3月30日 (土)東京・大田区総合体育館にて『ドリームパワーシリーズ2024』を開催した。

『ドリームパワーシリーズ2024』
日時:2024年3月30日 (土) 開始16時00分
会場:東京・大田区総合体育館
観客:2,057人

メインイベント(第7試合)では「三冠ヘビー級選手権試合」が行われ、王者中嶋勝彦に安齊勇馬が挑戦。

安齊にとっては中央大学レスリング部の先輩にあたるジャンボ鶴田が1989年4月18日、初代三冠ヘビー級王座を獲得した思い出の地である大田区体育館での挑戦。

王者・中嶋はこれまで4度の防衛に成功しており、全日本マットに「闘魂スタイル」(後に××スタイルと改称)という劇薬を投下しており、ファンからは賛否が巻き起こっていた。

そんな最中、“新時代の旗手”として全日本プロレスの至宝奪還に乗り出した安齊。

試合は挑戦者の安齊にとって非常に厳しい戦いとなった。

幾多の修羅場を潜り抜けてきた中嶋は得意の打撃で試合のペースを握り、安齊に猛攻を仕掛け急角度のバックドロップを炸裂。

中嶋の厳しい打撃の前に安齊が大苦戦。

途中何度もフィニッシュシーンが訪れるもそれをギリギリで返す安齊。

試合終盤、中嶋の猛攻を耐え抜いた安齊がカウンターのジャンピングニーで動きを止めると、最後は渾身のジャーマンでついに3カウントを奪取し、至宝奪還を果たした。

試合後、一部観客からブーイングも出たが、安齊は宮原健斗が26歳11ヵ月で成し遂げた史上最年少戴冠を、24歳10ヵ月で王座戴冠を果たした事により記録を塗り替えた。


<試合結果>

▼メインイベント(第7試合)
三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
<第71代王者>中嶋勝彦 ×
vs
<挑戦者>安齊勇馬 〇
20分16秒 ジャーマンスープレックスホールド
※第71代王者・中嶋勝彦が5度目の防衛に失敗、安齊勇馬が第72代王者となる(24歳10ヶ月史上最年少戴冠)

試合後のリングには、三冠王者の安齊勇馬、世界ジュニア王者のライジングHAYATO、世界タッグ王者の斉藤ジュン&斉藤レイ、アジアタッグ王者の田村男児、5人の王者が集結。


■試合後バックステージコメント

安齊「なんとかベルトを取り返しました。今までで一番頼りにならねえチャンピオンかもしれないし、不安なチャンピオンかしれないけど、俺はこのベルトとともに成長して、この全日本プロレスの揺るぎないエースになってみせます」

試合後、安齊は自身のXで「ダサい勝利でも、偶然の大金星でもなんでもいい、とにかく勝って、ベルトを全日本に取り戻せてよかった 今日の試合で胸を張って俺がチャンピオンだとは言えないけど、俺はここからベルトと共に成長していく どんな試練も困難も乗り越えてみせる、その先に全日本のエースがあると思うから」とポスト。