開幕以来、連敗から連勝、その後引き分けや負け、勝利を繰り返している名古屋グランパス。 14日現在で10位と、上位へ食い込むことができていません。 5月13日放送のCBCラジオ『城所あゆねのグランパスタイム』では、ゴールデンウイーク最終日のサンフレッチェ広島戦と11日のガンバ大阪戦を観戦した城所あゆねが、両試合を振り返りました。

     

ツキにも恵まれた勝ち越し点

まず城所が振り返ったのは、6日にアウェイ・エディオンピースウイング広島で開催されたJ1第12節・サンフレッチェ広島戦。
広島は上位ということもあって厳しい戦いとなりましたが、3₋2の勝利を収めることができました。

城所「もうね、最高でしたよ。とにかく最高でした」

リスナーからもメールが届きました。

「グランパスの(3点目の)勝ち越し点は、ツキにも恵まれたゴールでしたがFW永井謙佑選手の気持ちがこもった感じがしました」(Aさん)

勝ち越しゴールの3点目はオウンゴール。城所も「グランパスの何が何でも勝ちたいという強い執念が形になったゴールだった」とAさんの意見に同意していました。

3点目がオウンゴールと判定されたものの、その直前にボールを蹴ったのは永井選手。「俺が決めたのに!」と猛アピールしにグランパスのサポーターが集まるゴール裏に来たそうで、城所もオウンゴールと判明するまでは、てっきり永井選手が決めたものだと思い込んでいたとか。

ユンカー選手がケガから復帰

このサンフレッチェ広島戦は、非常に苦しい展開でした。

前半2分にFW パトリックが先制、さらに前半18分にMF稲垣祥選手が決め、2₋0としましたが前半23分に広島のMF越道草太選手に1点返されて、2⁻1で前半終了。
しかし、後半3分にDF中野就斗に同点ゴールを決められ、2⁻2になると前半に得た優位性はなくなり、一進一退の厳しい戦いへと変わります。

その後、前述の通り後半39分にオウンゴールで勝ち越し、猛攻を仕掛けてくる広島を必死にしのいで勝利。また、この試合では待望のキャスパー・ユンカー選手も復活しました。

「ユンカー選手のプレッシャーから、(3点目の)勝ち越し点が生まれましたね」(Bさん)

また、この試合は2連敗が止まったこと、何より今季リーグ戦で無敗だった広島に黒星を付けたことも話題となりました。

城所「そう、連敗は気持ちが暗くなっちゃうからこそ勝って、次のガンバ大阪戦につなげたかったですよね」

連敗続きは、監督解任問題に直結します。すでに今季、下位リーグのJ2・J3では成績不振を理由に数チームで監督が解任されています。
グランパスも開幕3連敗した際、長谷川健太監督への厳しい声が飛ぶなど、一時は厳しい状況でした。

城所が勝ちたかった理由

続いて、11日にホーム豊田スタジアムで開催されたJ1 第13節・ガンバ大阪戦。
城所が試合終了直後の電話レポートを寄せました。

城所「0₋1で負けました。前半やられ気味で、少し不安な流れだと思ったんですけど…前半は失点せず守りきれたんです」

しかし、後半22分にガンバのDF岸本武流選手に決められ、追いつけないまま終わりました。
この試合には、今季グランパスからガンバ大阪に移籍したDF中谷進之介選手も出場しており、城所も余計に勝ちたい気持ちが強かったといいます。

移籍は選手のキャリアやチーム事情もあるので、仕方ない事ですがサポーターとしては複雑な気持ちもあり、なおさら勝ちたい気持ちが強かったようです。

13日時点のグランパスの順位は10位。今後の試合は、15日にJ1 第14節・ホーム豊田スタジアムでFC東京戦、18日にJ1 第15節アウェイ・駅前不動産スタジアムでサガン鳥栖戦とタイトなスケジュールが続きます。
(葉月智世)