中国メディアの参考消息によると、ベトナム通信社は「世界経済が困難に直面し、ベトナムの貿易活動に大きな影響を与えている中、ベトナムの対中輸出は引き続き明るい材料となっている」とした上で、「中国市場の要求が厳しさを増す中、ベトナムの輸出業者は貿易関係をさらに強化し、商品の質を向上させて対中輸出の伸びを維持する必要がある」と報じた。

ベトナム産業貿易省によると、ベトナムの対中貿易は2024年第1四半期(1-3月)末時点で引き続き好調だ。中国への輸出は前年同期比5.2%増の126億8000万ドル(約1兆9654億円)で、中国は米国に次ぐ2位だった一方、中国からの輸入は同24.4%増の294億ドル(約4兆5570億円)で、中国はベトナムにとって最大の輸入市場としての地位を保った。中国はまた、ベトナムにとって最大の果物と野菜の輸出市場としての地位も守った。

北京のベトナム商務代表事務所のルオン・バン・タイ代表は、「中国経済は回復の明るい兆しを示している。ベトナム製品が基準を満たしていれば、この市場に参入するのは非常に有利になる」と述べた。

他方、専門家らは「中国はもはや以前のような『寛大な』な市場ではなく、競争の激しい市場になっている」とし、「既存の優位性を生かすため、省庁、部門、地域、そして特に企業はアプローチを変え、輸出品の質を向上させる必要がある」と指摘した。(翻訳・編集/柳川)