Dietrich Knauth

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 経営再建中の米シェアオフィス大手ウィーワークは29日に開かれた米連邦破産裁判所の審理で、再建計画を巡り返済順位の低い債権者と和解に達し、返済順位が高い債権者から新たな資金提供を受ける見通しになったと明らかにした。

裁判所は同社が再建計画を債権者投票にかけることを承認。5月末までに連邦破産法第11条の適用から脱却する見通しとなった。

ウィーワークの共同創業者アダム・ニューマン氏は同社を6億5000万ドルで買い戻すことを申し出ているが、これを拒否して再建計画を進める。

返済順位の高い債権者が債務を株式に転換し、40億ドルの債務を帳消しにする計画で、全ての主要債権者が支持を表明している。

また、ソフトバンクグループ、キング・ストリート・キャピタルやウィーワークの技術パートナーであるヤルディ・システムズの関連会社クーパー・グリモンドを含む債権者グループが新たに最大4億5000万ドルの資金提供で合意した。

再建後、クーパー・グリモンドはウィーワーク株式の過半数を保有し、ソフトバンクGの保有率は16.5%となるが、債務株式化により最大36%まで上昇する可能性がある。

ウィーワークは返済順位が劣後する債権者との和解で3250万ドルを支払うことに合意した。