Summer Zhen

[香港 30日 ロイター] - 暗号資産ビットコインとイーサの現物上場投資信託(ETF)6銘柄が30日、香港で取引が開始された。ビットコインETF3銘柄は上昇して取引を終えたが、イーサETF3銘柄は下落した。

アジアの投資家が高い関心を示すかに注目が集まったが、初日の取引はやや盛り上がりに欠ける展開となった。

暗号資産の現物ETFが取引されるのはアジアで初。米国では約3カ月前にビットコイン現物ETFの取引がスタートした。

チャイナAMC、ハーベスト、ボセラの現物ビットコインETFは、1.5─1.8%高で終了。3社のイーサETFは小幅に下落した。

ビットコインは1%以上値下がりした。

ETF6銘柄の初日の取引高は約1億1200万ドル。米国市場の初日の取引高(46億ドル)を大幅に下回った。

ただ、ETFを発行した運用会社は、上場前に多額の資金を調達できたと指摘。暗号資産と伝統的資産双方の投資家が関心を示したと述べた。

中国本土では暗号資産の取引は禁止されているが、香港は国際金融センターとしてのアピール力を高めるために、デジタル資産取引の中心地となることを目指している。