[ニューヨーク 7日 ロイター] - 世界の主要金融機関が加盟する国際金融協会(IIF)が7日発表した今年第1・四半期報告書によると、世界の債務総額は315兆ドルと過去最高を記録した。

新興国、米国、日本の債務増により増加に転じ、前四半期比で約1兆3000億ドル急増した。

世界全体では債務の対国内総生産(GDP)比は333%に上昇。これまで3四半期連続での低下に歯止めがかかった。

新興市場の債務は105兆ドル超と過去最高を記録。過去10年間で2倍以上に膨れ上がった。

主に中国、インド、メキシコが増加をけん引した。一方、韓国、タイ、ブラジルの低下が最も大きかった。

先進国の中では、米国と日本の増加が最も大きく、それぞれ17%ポイント増、4%ポイント増だった。

日本は2026年まで政府の財政収入の平均2%未満を債務返済に充当すると予想されている。一方、米国では現在の8%から10%超に達し、2026年までに12%に迫ると予想されている。