[9日 ロイター] - メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が9日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.65%上昇した。伸び率は3月の4.42%から加速し、ロイターがまとめた予想の4.63%を若干上回った。中央銀行の目標の3%(プラスマイナス1%ポイント)を依然として上回っている。

メキシコ中銀はこの日の会合で政策金利を11.0%に据え置くことを決めた。

季節未調整の前月比では0.20%上昇し、予想とほぼ一致。農産物価格の急上昇で押し上げられた。

変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.21%上昇し、市場予想の0.24%上昇をやや下回った。前年比伸び率は、3月の4.55%から4.37%に鈍化した。

パンテオン・マクロエコノミクスの中南米担当チーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は、今回の数値はコアレベルでのインフレ圧力の緩和を確認するものだが、悪天候が引き続き総合インフレ率の鈍化を抑制していると指摘した。