[ソウル 2日 ロイター] - 韓国統計局が2日発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、前年比2.9%上昇した。伸びは3月の3.1%から鈍化し、市場予想の3.0%を下回った。今年下期の金融緩和観測が一段と高まる可能性がある。

4月CPIの前年比伸び率は1月以来の低水準だった。前月比では横ばい。3月は0.1%上昇、市場予想は0.15%上昇だった。

食品価格安定に向けた政府措置により、農作物価格は前月比3.9%下落した。一方、石油製品価格は1.6%上昇した。

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比2.3%上昇した。3月の2.4%から鈍化し、2021年12月以来の低い伸びとなった。

今週発表された4月の金融政策議事要旨によると、7人の中銀理事の大半が、供給サイドの不確実性を踏まえ、インフレ率の2%目標達成に向けて金融政策は当面制約的であるべきだとの見方を示していた。