[モスクワ 12日 ロイター] - ロシア外務省のアンドレイ・ルデンコ外務次官(アジア諸国担当)は12日、武藤顕・駐ロシア大使に対し、日米軍事協力の進化は「危険な傾向」であり、北東アジアの安定と安全に対する脅威だとの懸念を伝えた。

岸田文雄首相とバイデン米大統領は10日、ホワイトハウスで首脳会談を行い、防衛協力に重点を置いた強固な日米同盟を強調した。

ロシア外務省の声明によると、ルデンコ氏は武藤氏に対し、日ロ関係は「前例のない水準」に冷え込んだと判断していると語った。その上で「ロシアは日本と地域全体に対する政策を策定する際に、日米軍事協力の進展を考慮するだろう」と語った。