[パリ 17日 ロイター] - フランス政府当局は17日、旧ソ連アゼルバイジャンがソーシャルメディアに偽情報を大量に流し、南太平洋のフランス領ニューカレドニアで暴動をあおっているとする報告書を発表した。

ニューカレドニアでは、選挙制度改革を巡る暴動で4人が死亡。フランス政府が暴徒の取り締まりと治安回復に乗り出している。

オンラインでの意図的なフェイク情報「ディスインフォメーション」工作を監視するフランス政府機関ビジニュム(Viginum)は同日の報告書で、アゼルバイジャンのソーシャルメディア・アカウントが、フランス警察がニューカレドニアの分離独立派を殺害しているかのような誤解を招く写真や動画を拡散していると指摘した。

アゼルバイジャン批判の口火を切ったのはフランスのダルマナン内相で、16日に証拠を挙げずに非難。アゼルバイジャン外務省は即座にダルマナン氏の主張を否定し、17日にはニューカレドニアの抗議活動とは無関係だと改めて表明した。

アゼルバイジャンは、係争地ナゴルノカラバフを巡って対立するアルメニアをフランスが軍事面で支援したことに反発している。