険しい山道を駆け抜ける親子=上峰町の鎮西山

 上峰町の北部に位置する鎮西山の山中を走る「つばきの森トレイル」が14日、登山口広場を発着点に開かれた。県内外から過去最多の262人が出場し、自然豊かな春の山道を駆け抜けた。

 標高差約200メートルのコースで、ショート(6・5キロ)、ミドル(13キロ)、親子(6・5キロ)の3部門で競った。選手はタイムや完走などを目標に、思い思いのペースでゴールを目指した。太ももに手を当てながら階段を上るランナーや、親子部門では子どもに応援されながら走る父親の姿があった。

 ショートコースに出場した武雄市陸上クラブの山北竜大さん(19)は「上りも下りも走られないほどの険しいコースで全身が疲労したが、大自然を楽しんで完走することができた」と充実した表情を浮かべた。

 会場では豚汁が振る舞われたほか、ご当地ヒーローも登場し、多くの人でにぎわった。大会に合わせて鎮西山を歩いて巡る「かみみね為朝ウォーク」も実施し、新緑の景色を満喫した。大会は2017年から開催している。(井手一希)