創建1300年を迎えた大町八幡神社の「御年祭」で稚児行列とともに町を練るみこし=大町町大町

 大町町の大町八幡神社が創建1300年を迎え14日、50年に一度の「御年祭(ごねんさい)」が開かれた。青空の下、神様を乗せたみこしが町を巡り、住民たちが御利益を求めてみこしの下をくぐった。

 724(神亀元)年に宇佐八幡宮(大分県)の分霊が祭られたのが神社の始まりで、50年ごとに創建記念の大祭「御年祭」が開かれてきた。今年は鎮座1300年の大祭になった。

 本宮拝殿での神事の後、江戸時代につくられたというみこしが、笛や太鼓の音とともに下宮があった六角川堤防近くに向かい、巫女みこの子どもたちが舞を披露。神事を見守っていた人たちは少しでも神に近づき、ご神徳を得ようとみこしをくぐった。本宮に戻ると、稚児行列も加わって100人ほどの列になった。

 北島巌宮司は「奈良時代から続く地域の氏神として、これからも信心を深めてもらいたい」と話した。(小野靖久)