大きな声で応援するなどして盛り上がった=佐賀市の佐賀女子短大旭学園第一体育館

 本年度から共学化した佐賀女子短大(佐賀市)で20日、スポーツ大会が開かれ、初めて男子学生7人が参加した。「頑張れー」と声援を受け、玉入れや長縄飛びなどで汗を流した。

 男子学生はいずれも留学生で、共学化された介護福祉士などを養成する「地域みらい学科」で学んでいる。スポーツ大会には学生と教員約300人が参加した。熱い声援が飛び交う中、学生らはバドミントンのラケットでボールを運ぶ競技や、玉入れなどに熱中。勝敗に一喜一憂しながら盛り上がった。

 幼少時から祖母の世話をしていて介護に興味を持ったというミャンマー出身のシトウーウィンさん(21)は「介護福祉士になる。母国では、コロナ禍と政情不安で大学を退学した。集まってスポーツをする機会もなかったのでうれしい。ミャンマーの親に、楽しく学んでいる様子を連絡すると喜んでくれる」と笑顔を見せた。

 大会は学生が中心となり開いた。運営に携わった2年の京田優月さんは「異性は学校で見慣れていなかったので、意識してしまうが、こういう機会を通じて、交流を深めたい」とにっこり。今村正治学長は「男子学生は自然に溶け込んでいる。今後、地元に残る男子の受け皿になれば」と話す。(福本真理)