栃木市岩舟総合運動公園内に日本理化工業所(東京都)が建設したサッカースタジアムを巡る問題で、住民訴訟に敗訴した市がその後の対応に苦慮している。同社の固定資産税と公園使用料を免除する支援が違法と判断された市は、スタジアムを無償利用してきた分の料金を支払うと表明。しかし市議会などで疑問の声が上がり、方針撤回に追い込まれた。現在も新たな支援を模索しているが、手厚ければ訴訟原告団側から、薄ければ同社側から反発を招くジレンマとなっている。