多くの武将や大名たちがお城と共に造った城下町は、古き良き町並みだけでなく食べ歩きや買い物も楽しむことができる、人気の観光スポットとなっています。すてきな城下町が多いですが、その中からおすすめの城下町をいくつか選んでご紹介します! 名城と合わせて訪れてみてはいかがでしょうか?

そもそも「城下町」とは
城下町とは、戦国時代から江戸時代にかけて、武将や大名の居城を中心に整備された町のこと。一般的に、家臣が住む武家地、庶民が暮らしながら商売を行う町人地、寺院を集中的に配置した寺町などによって構成され、当時の町割や建造物が残っている町が今も全国にたくさんあります。また、城下町は武士や庶民の居住地としてだけでなく城を防衛する機能も備えていて、町の中にめぐらせた堀や、見通しがきかないよう食い違いにしたり鍵の手に曲げられた道などからその名残を見ることができます。


江戸と西洋の文化が融合!弘前城下町(青森県弘前市)
弘前城の城下町は、南北に長く東西に短い城域を囲むように町割りされました。北側に位置する仲町は、かつて武家屋敷が立ち並んでいたエリアです。サワラの生垣や板塀が通りに連なる緑豊かな歴史的町並みが、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。天気の良い日は、町並みの遠景として岩木山の絶景を望むこともできます。また、弘前公園は「日本さくら名所100選」に選ばれているほどの桜の名所なので、春の季節は夢のような景色が広がります!

弘前城下町にはレトロモダンな洋風建築が多く残っているのも特徴的。旧弘前市立図書館や青森銀行記念館など明治・大正期に建てられた洋館をめぐると、お城とはまた違った歴史ロマンに浸ることができます。“お城と桜とりんごのまち弘前”のキャッチフレーズにたがわない、豊富な種類の絶品アップルパイを味わいながら、ゆっくり楽しみたいですね。


蔵造りの町で食べ歩き!川越城下町(埼玉県川越市)

通商や交通の要衝地としても栄えた川越城下町には、商人たちが築いた重厚な蔵造りの町家が今も多く残っています。こうした江戸情緒の色濃い町並みから「小江戸」とも呼ばれ、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。
川越城下町の魅力は、歴史ロマンだけではありません。味噌や和菓子の老舗店をはじめ、江戸時代から栽培が始まった名産品さつまいものスイーツなど食べ歩きを楽しめるグルメが充実! 小江戸らしいおしゃれな和雑貨屋も多く、1日があっという間に過ぎること間違いなし! インスタ映えする写真を撮りたい人は、縁結びのパワースポットとして知られる川越氷川神社にもぜひ足を運びましょう。

フォトジェニックな歴史スポットとして人気!犬山城下町(愛知県犬山市)
現存12天守にして国宝天守をもつ犬山城。動乱の戦国時代を乗り越えて江戸時代には城下町が発展し、太平洋戦争の戦火を逃れたおかげで江戸時代の町割や歴史的建造物が今も残っています。そんな歴史ある犬山城下町は、SNS映えするフォトジェニックなスポットとして大人気! カラフルなフルーツ餡がついた団子など、見た目が可愛いくて食べ歩きにも便利な串グルメが充実しています。