ディエゴ・マラドーナ在籍時以来のスクデット獲得(セリエA優勝)を果たしたナポリの主力は、この夏の去就が注目されている。そのひとりが、カリドゥ・クリバリの退団を忘れさせるほど活躍した韓国代表DFのキム・ミンジェだ。

 イタリアメディアによると、ナポリとキムの契約には、7月1日から15日までの間に限り有効な契約解除条項が設定されている。そのため、この約2週間の間にプレミアリーグなどのメガクラブが引き抜きを狙うと言われているところだ。

 大手紙の『Gazzetta dello Sport』によれば、ナポリはキムを手放すことになった場合、後釜としてアタランタで売り出し中のジョルジョ・スカルビーニを望んでいるという。だが、今季のリーグを代表する新星のひとりを、アタランタが安価で手放すことはないだろう。

 そこでナポリが注目しているのが、キムと同じ東洋の選手たちだ。『Gazzetta dello Sport』紙は、「彼らは特に東洋を見ている。スポンサーや犠牲をいとわずに仕事する文化で会長があの市場を非常に気に入っているからだ」と報じた。
 
 リストアップされているのは、ドイツでプレーする日本代表選手たちだ。シュトゥットガルトの伊藤洋輝とボルシアMGの板倉滉に関心を寄せているという。同紙は「非常に興味深い展望がヒロキ・イトウ」「同じブンデスリーガの日本人選手では、コウ・イタクラも良い解決策」と伝えている。

「ともに日本代表で、左右どちらでもプレーできる。ビルドアップもまずまずだ」

 今季でのフランクフルト退団が決まり、去就が注目されている鎌田大地や、ほかにも堂安律、久保建英への関心も噂になっているナポリ。韓国代表のキムのブレイクで、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長のクラブは東アジア市場の開拓を推し進めていくのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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