スコットランドでシーズン最高の選手という評価も得た。セルティックの古橋亨梧は、来季をどのように見据えているのだろうか。

 公式戦30得点という見事な数字を記録し、年間最優秀選手を受賞した古橋。プレミアリーグへのステップアップを巡る噂が後を絶たないなか、地元紙『The Scotsman』は「これから面白いのは、次にどうなるかだ。セルティックのファンが緊張の夏を迎えることは疑いない」と報じている。

「加入してから79試合で50得点という数字が注目されていないことはないのは確実だ。欧州のクラブが関心をもってキョウゴを見ている」

 同紙は「資金化をクラブが考えているなら、今回の移籍市場でやるべきだろう」と、売却に踏み切るのであれば、この夏は条件がそろっているとの見解を示した。

「10代後半にも見えるが、彼は来季で29歳になる。そしてこの夏で契約残り期間は1年だ」
 
 しかし、セルティックにとって古橋は絶対的エースだ。サポーターとも素晴らしい関係を築いている。売却しても、代役を見つける難しさもあるだろう。The Scotsmanも「セルティックが最も危険で最高の選手を過剰に売ろうとしたら、それは驚きだ」と続けている。

「クラブは非常に健全な財務状況にある。キョウゴがもたらすことの穴を埋めるには、ここ2シーズンの水準で見ても素晴らしい選手を獲得するか、あるいは高額サラリーが必要となるかもしれない。チャンピオンズリーグもある。選手とクラブが今季以上に足跡を残したいと望んでいるはずの大会だ。セルティックで彼が得点をあげていない唯一の大会である」

 ファンはもちろん、古橋残留を望んでいるだろう。そしてこの2シーズンを見る限り、それはセルティックにとって来季も一定のゴールが保証されることにつながるはずだ。

 同紙は「セルティックが後者の道に進むなら、それは彼を愛し、固い絆で結ばれるようになったサポーターが望むことであり、新契約を結ぶことで堅実なものとしていくだろう」と締めくくった。

「長期にわたって彼を残し、疑うことなきクラブのレジェンドとなるために進歩させる選択肢だ。小柄な日本のゴールマシンにもっと時間を与えれば、大きな勝利やトロフィーの祝福につながるだろう」

 アンジェ・ポステコグルー監督とクラブ、そして古橋自身は、どのように考えているのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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