FC東京在籍15年目の森重真人にインタビュー取材した3月20日、その時点でJ1通算出場数が「470」と伝えた。  

「今季中での『500』の大台突破も決して非現実的な目標ではありません」と振ると、森重はリーグ戦の残り試合数が「34」なのを確認したうえで「微妙やな…」と苦笑。続けて「現在、J1通算出場数ランキングで森重選手は14位です」と知らせると、彼は「上には上がいるな」と呟いた。

 森重のひとつ上、13位にいるのが、中村憲剛氏(471試合)。「3月30日の多摩川クラシコ、さらに4月3日の浦和レッズ戦に出場すれば、憲剛さんを超えます」と情報を与えても、森重は冷静に次のようにコメントする。

「憲剛さんは大卒ですからね。それでこの数字は凄いわ」

 中村氏の上には、大久保嘉人氏(477試合)、明神智和(497試合)が名を連ねる。これに対して、森重は「名だたる選手ばかりですね」と言いつつ、「ひとつ500試合は目標で、それが年内にできるチャンスがあるのを今日知れて良かったです」とモチベーションを高めていた。
 
 ちなみに、1位の遠藤保仁氏は「672試合」。それを聞いて、森重は「無理です」と笑いつつ、「キーパーより凄い数字って事ですよね?」と質問してきた。

 2位が楢﨑正剛氏(631試合)なので、こちらとしては「そうです」という答になる。それを確認したうえで森重は「そうだよね。やっぱりヤットさんは凄いわ」とレジェンドの功績を讃えていた。

 外から見れば、森重も名だたる選手のひとりだ。

「アップデートしつつ、身体に染みついたもので今後もやっていくつもりです。終わり(引退)が見えてきたからこそ、サッカーができる喜び、試合に出られる充実感をより感じますし、今を楽しみたい気持ちがあります」

 3月30日の多摩川クラシコを終えた時点で、森重のJ1通算出場数は「471」になった。果たして、その数字をどこまで伸ばせるか。4月3日に国立競技場で開催される浦和戦に出場できれば、まずは”中村憲剛超え”を果たせる。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

【記事】【U-23日本代表26選手の通信簿】3失点のマリ戦で先発の守備陣は低めの評価。A評価だった4人は...

【記事】「日本は現実的で全く幻想ではない」宮本新会長が発表したJFAの目標に中国反響!自国との格差に愕然「もうテールライトさえ見えない」

【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開!